買取保証はヤバい!?悪徳不動産屋が安く買い取る手口を暴露!

中西諒太
監修者
静岡県出身。城都不動産株式会社 代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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今回は、「不動産屋があなたの家を安く買い叩く、4つのヤバい手口」について、わかりやすくお話しします。

不動産売却を検討している人のなかには「買取保証」という単語を聞いたことがあるのではないでしょうか。買取保証は万一売却できなかったときに不動産会社が買い取ってくれる保証で、一見すると売る側にとってのリスクを抑えてくれる内容に思えます。

ですが待ってください買取保証のデメリットについて知っておかないと悪徳不動産業者の思う壺で、数百万円損する可能性があるので要注意です。

動画の前半ではなぜ「買取保証」を勧めたがるのか、その裏側について、後半では安く買い叩かれないための具体的な対策について解説します。

この記事を最後まで見れば、悪質な業者の手口を見抜き、大切な資産を適正価格で売却するためのポイントがわかりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

不動産売却を検討している人にとって、不動産買取オークションも選択肢の一つです。オークション形式で不動産業者が買い取ってくれるので、普通に買取業者に依頼するよりもたくさんのお金が手元に残りやすいです。無料査定でも買取価格がわかります。→詳細はこちら

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目次

結論:買取保証をしたがる理由

不動産屋は「仲介」より「買取」の方が儲かるから。

仲介の場合、不動産業者が得られる手数料は法律で上限が決まっています。具体的には、400万円以上の物件なら「売却価格の3%+6万6000円」というように計算されます。つまり、業者にとっては「利益の天井」があります。

一方、買取にはこの利益上限がありません。例えば、本来3,000万円の価値がある物件を2,800万円で買い取れば500万円の利益、同じ物件を2,500万円で買い取れば800万円の利益が出る可能性があります。

つまり、買取価格が安ければ安いほど、不動産業者の利益は大きくなるんです。そのため、彼らはあの手この手で売主さんから安く買い取ろうと鼻息荒く営業をかけてきます。

不動産屋が使う4つの買い叩きの手口

ではここからは不動産屋がよく使う手口を4つ紹介します。


手口1:インスペクション(建物検査)の悪用

最近は「家の状態をチェックしますよ〜」っていうインスペクションが増えてます。

特に築20年以上の建物や、長期間メンテナンスがされていない物件では、専門家の検査で何らかの不具合が見つかることは珍しくありません。

でもそれを逆手にとって、

「この家、傾いてるので普通の人には売れません」
「天井にシミがありますね、雨漏りかも…」

というように不安をあおって、価格をグッと下げようとしてくることがあるんです。

でも実際には、天井のシミは必ずしも雨漏りとは限りません。結露原因かもしれません。また、中古物件は多少の傾きがあるのが普通で、3/1000未満なら基本的に問題ないのです。

なのでインスペクションの結果を伝えられたら、「検査=問題アリ」と決めつけずに、「具体的にどのような影響があるのか」「修繕するならいくらかかるのか」をきちんと確認しましょう。もちろん、必ず他の業者の意見も聞いてください!

余談ですが、最近では犯罪グループによるリフォーム詐欺のニュースも増えています。築年数が古い物件の場合、買取だけではなく、こういったリフォーム詐欺にも注意しなければなりません。特徴的なのが飛び込みで向こうから営業をかけてくることですが、基本的に営業してくる商品は警戒する必要があります。

すべての商品がそうだと断定できるものではありませんが、良い商品はわざわざ手間をかけて営業する必要はないので、むこうから来る話は疑ってかかった方が賢明です。


手口2:「今決めて!」と結論を急がせる

次によくあるのが、「この金額で買えるのは今週までです!」っていう、焦らせる作戦

他の不動産屋に相談される前に契約を取ろうとしてるわけです。

強気なところは「この場で契約してくれなければうちで買取は無理です!」といってきます。

でも冷静になってください。
1週間や2週間で価格が劇的に変わるなんてこと、まずありません。

劇的改造ビフォーアフターだってもっと時間がかかります。

焦って決めるのは、大損のもとです。

急かしてきたら警戒しましょう。

手口3:「全部そのままでOKです」と安心させ

「室内の荷物もそのままで大丈夫です」
「草ボーボーでも構いません」
「片付けも、解体も、全部やります!」

って言われると、ものすごく楽に感じますよね?
でもそれ、その“楽さ”の代償に買取価格が激安になってるんです。

自分で整理してから売った場合と比べて、
手元に残る金額が100万〜300万違うなんてことも普通にあります。

なので、「楽=お得」じゃないってことは覚えておいてください。


手口4:買取保証をすすめる

「3ヶ月売れなかったら当社が買い取りますよ〜」という買取保証で、

保証とつくだけあって安心なように聞こえますよね?
でも裏では、

  • 最初から売る気なし
  • テキトーにSUUMOに載せるだけ
  • レインズ(業者間ネット)には非掲載
  • 「売れなかったフリ」で安く買い取る

っていう囲い込み&演出が行われているケースも少なくありません。

ちなみに専任媒介契約で買取保証がついている場合は注意が必要です。専任媒介であれば囲い込みしやすいからです。一般媒介と専任媒介については売却する前に必ず知っておきたい知識です。詳しくは別の記事で解説していますので、もし売却を検討している場合はこの記事が見終わったらみてみてください。

関連記事:一般媒介と専任媒介はどちらを選べば良い?早く高く売るために徹底解説します。

買取業者は特に売りを急いでいる場合はその不安に付け込んで買取保証をすすめてきます。

やたらと不安を煽るのは詐欺師の手口です。適正相場で売る側の不利益にならない価格ならまだしも、明らかに安く買取るのは買取保証ではなく、もはや買取詐欺です。

以上が買取でよく使われる手口についてでした。

安く買い叩かれないための対策

では、こういった手口から身を守るためには、どうすればいいのでしょうか?5つのポイントをお伝えします。

  1. 必ず複数の業者から査定を取る 買取価格だけでなく、仲介での販売価格も確認しましょう。その差額が大きいほど注意が必要です。
  2. 買取の意向を安易に伝えない 「売れなければ買取でもいい」という考えを初めから伝えると、業者が仲介での販売活動に本気で取り組まない可能性があります。
  3. 販売活動をこまめにチェックする レインズへの登録状況や各ポータルサイトでの掲載内容を確認しましょう。質の低い写真や情報不足は要注意です。
  4. 担当者選びを慎重に 不動産会社の規模や知名度より、担当者の信頼性が重要です。実績や対応の誠実さで判断しましょう。
  5. 売却期限がある場合は複数の専門家に相談 リバースモーゲージや住宅ローンの返済期限など、どうしても売却を急ぐ必要がある場合は、一社だけでなく複数の専門家に相談し、最良の選択肢を見つけましょう。

まとめ

今回は不動産業者が使う買取手口と、その対策についてお伝えしました。

不動産売却は多くの方にとって人生で数回あるかないかの大きな取引です。数百万円の差が生じることも珍しくありません。今回お伝えした知識を活かして、安心・納得の売却ができることを願っています。

もし不動産売却で悩みやご意見があればお気軽にコメントください。可能な限りお答えします。

以上になります。

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