ホームページのリニューアルは事業を拡大するにあたって重要なプロジェクトです。そのためリニューアルするにあたって下記のような不安に感じてることがあるでしょう。
- 過去にリニューアルに失敗したことがある
- リニューアルを成功させて事業を成長させたい
本記事では失敗例や失敗する理由を知ることで、自社にとってどういった対策をとっていけばいいのか具体的に知ることができます。
- サイトリニューアルの失敗例
- サイトリニューアルが失敗する理由
- 失敗しないための対策
本記事を読むことによってホームページをリニューアルする上でのリスクを知ることができます。リスクを把握しておくことで自社にとってどういった方針でプロジェクトを進めていけばいいかがわかり、リニューアルが成功するために役立ちます。
当社ではSEO対策を軸に記事制作をワンストップで提供しております。WEB制作でお困りなことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
→SEO対策はこちら、ホームページ制作はこちら
ホームページリニューアルの失敗例
ホームページリニューアルにありがちな失敗例を紹介しています。会社によって課題や問題が違いますが、失敗例を知っておくことで事前にリスク管理をすることができます。
使い勝手が悪い
リニューアルでよくあるのが、既存のホームページの構成やコンテンツの内容をそのまま代用するケースです。既存のホームページがある程度作り込まれた構成やコンテンツの場合はデザイン中心のリニューアルをしていくのも良いですが、そうでない場合は注意が必要があります。
リニューアルしてもコンテンツの内容が古い情報だったり、不自然にボリュームがあったらユーザーにとって”使い勝手が悪いホームページ”になってしまいます。
見やすいホームページにするためにデザインをリニューアルしたのに、コンテンツが使いづらかったらリニューアルする意味がありません。
リニューアルするべきところを明確にし、ユーザー目線のサイト作りが必要です。
SEO対策がされていない
SEO対策といっても「これをやっておけば大丈夫」というわけではありません。総合的にみてGoogleの評価が上がれば検索順位にも好影響です。だからといってなにもしなければ評価は好転しません。
最低でも下記を意識したリニューアルをしていきたいところです。
- レスポンシブデザイン
- カテゴリー設計
- キーワード選定
- コンテンツ内容の充実度
- 権威性
リニューアルのタイミングが悪い
ホームページはリニューアルすれば必ず成果が出るというわけではありません。成果を出すにはデザインやコンテンツの質などさまざまな要因がありますが、タイミングもその要素の中のひとつです。
極端な話、タイミング次第ではあえて「リニューアルをしない」と決断するのが正解の場合があります。もちろん、タイミングが合っているかどうか判断するのは簡単なことではありません。自社内で検討しつつ、現状のホームページがどういう形で運営していて改善の余地はあるのかWEB制作会社と二人三脚で判断していく必要があります。
リニューアルのタイミングを見極めることについてこちらの記事でまとめてあります。
デザインが改善されてない
リニューアルする目的の一つにデザインがあります。デザインといっても色や配置だけなど表面上のリニューアルをしても意味がありません。それはただの”改修”であり”改善”ではありません。サイト全体の構成やSEO対策、コンテンツの内容など重要な部分はいくつもあります。
制作会社の目線だけでデザインを変更してしまっては、ただの自己満足に終わってしまいます。いかにユーザー目線で見やすい、使いやすいデザインを作りこんでいくかが重要です。
例えばレスポンシブデザインサイトスピードを意識したデザインを意識しましょう。
レスポンシブデザインとはデスクトップ版のWebページを利用者の閲覧者の画面サイズやブラウザに応じて表示できるようにすることです。レスポンシブデザインに対応していればパソコンだけではなくタブレットやスマホでもWebページを閲覧することができます。
ネットユーザーの大半がスマホのため、レスポンシブデザインに対応していないとホームページからの離脱につながります。同じくサイトスピードが遅いのもユーザーにストレスを与えることになり、他のホームページに移ってしまいます。こういったことが続くとホームページ全体の質が悪くなり、Googleの評価も下がります。
Googleの評価が下がれば、当然SEOの観点からも悪影響です。検索順位にあがりにくくなり、特にホームページからの集客に力を入れている場合は致命的です。
競合と差別化できていない
いまやどこの会社や店舗もホームページを持っています。ホームページがない方が少数派のため、差別化も難しくなってきています。
令和3年度の通信利用同行調査報告書(企業編)によると自社ホームページを開設している企業の割合は90.4%となっています。開設状況も右肩上がりに推移しており、ホームページを持たない会社は年々減少傾向にあります。
他と同じような会社と同じようなホームページを作ったところでありきたりなものとなり、ユーザーにとって”その他大勢”と認定されかねません。
競合や差別化するにはデザインはもちろん、自社の強みを押し出していくような設計が重要です。ユーザーに一目みて「ここは他と違う」と思わせるのが差別化につながります。
リニューアルを機にいまいちど自社のサービスや商品を見直してみるのも良いでしょう。
運用・更新がしずらい
ホームページは会社にとって”資産”です。作っておしまいというものではなく、長期的に運用していくことで成果や価値が上がっていくものです。
リニューアルのときに運用・更新がしづらいシステムにしてしまうとホームページが放置されてしまいます。”飾り”どころかただの”置物”くらいの機能しかもたない状態になります。
リリースした後にWEB制作会社がどこまで対応してくれるのかの確認も必要です。WEB制作会社によっては保守・管理の料金がかかったり、別ページたとえばイベントの告知などに別途料金がかかることもあります。「どこまでやってくれるのか」「いくらかかるのか」を明確にしておきましょう。
企業のWEB担当者でなくても気軽に更新できるような作りにしていくことが重要です。
ホームページリニューアルが失敗する理由
ホームページのリニューアルに失敗するにはそれなりの理由があります。成果が出ている会社がある一方で失敗してしまう会社があるのは失敗する理由を把握していないことが原因ということもあります。
「失敗する理由を知る=必ず成果が出る」というわけではありませんが、大きいダメージを避けることにはつながります。
分析ができていない
ホームページの分析ができていないとコンテンツの内容にも悪い影響が出てきます。たとえばターゲットの選定を間違えていると自社商品とは的外れのユーザーに向かって情報発信していることになります。
パスタが食べたいからイタリアン料理店に来た人がラーメンのメニューを渡されるようなものです。
他にもホームページをリニューアルしていく上ではさまざまな問題を解決していかなければいけません。
- アクセスが低い
- 離脱率が高い
- 成約率が低い
- サイトスピードが遅い
- 客単価が低い
上記の問題を解決していくには分析していく必要があります。分析していき、ホームページをリニューアルするときに仮説を立てていけば、なにも分析せずに進めるよりははるかに成果が出る確率が上がります。
内容が煩雑
リニューアルしたホームページが煩雑だとユーザーに見てもらえません。特に事業内容を変えたり、コンテンツをむやみに増やした場合にこのケースに当てはまることが多いです。
どこになにがあるかわからないような内容だと、ユーザーは「このサイトは見る価値がない」と判断してしまい、たとえホームページにある商品がどんなにいいものだとしても成約につなげることは難しいです。ホームページを充実させるのはとても大切なことですが、内容が整理されているかどうかはまた別の話です。
優先順位を明確にすることで、ユーザーにどう行動してもらいたいのか考えながらホームページを作り込んでいく必要があります。
ドメインを変更した
ホームページをリニューアルする際にドメインを変更する場合があります。ドメインを変更する場合には注意すべきことやデメリットがあるのでやみくもに「リニューアルだからドメインも変更しとこう」と思うと失敗につながります。
一番のデメリットはドメインの変更によりホームページの評価がまたゼロからになってしまうことです。特に運営暦の長いホームページはドメインが”強い”状態にあるので、特段の理由がない限りは引き継ぐことをおすすめします。
ドメイン引き継ぎには数万円の費用がかかることもありますが、既存のホームページの評価を引き継ぐことを考えると決して高い出費ではありません。
制作費を安くしすぎた
リニューアルをする際に予算を決めておくことは重要です。ただ、安さを重視するあまり目的としている施策を行ってもらえず、成果がでなかったというのは珍しいことではありません。
安さを抑えた結果、成果が得られず、追加でさらに費用がかかってしまったら本末転倒です。基本的には安さと質は比例するものです。
重要なのは「何をどこまでやってくれてそれに対していくらかかるのか」「どういった結果をどのようにして出すのか」と自社の目的をきちんと伝え、適正な価格や施策を提案してくれるWEB制作会社を選ぶことです。
そのためにはまずホームページリニューアルの相場を把握しておくことです。リニューアルの相場についてはこちらの記事で解説しています。→ホームページリニューアルの相場はどのくらい?費用の内訳と重要ポイントを徹底解説
制作会社選びに失敗した
- SEO対策
- デザイン
- システム開発
- 業界専門
WEB制作会社によっても強みと苦手な分野があります。
たとえばネットショップならECサイトに強いシステム会社、クリニックならクリニック専門のWEB制作会社、美容院ならデザインに力を入れているWEB制作会社などです。
自社の分野と相性が悪いWEB制作会社を選んでしまった場合、成果が限定されてしまうことがあります。ある程度は成果が出ていたとしても、別の相性が良いWEB制作会社だったらもっと売上が伸びていたということがあります。自社と相性が良い会社を選ぶことが重要です。
リニューアルの目的があいまい
リニューアルは定期的にするのが理想ではありますが、目的があいまいだとリニューアルしても成果を得るのは難しいです。
- デザインのことしか考えていない
- 問題点を把握していない
- とりあえずリニューアルすればいいと思っている
上記に当てはまっていたら、いまいちど目的を見直していく必要があります。
リニューアルの目的といってもそれぞれの会社によっても違います。それは会社によって抱えている課題が異なるからです。
- 集客
- ブランディング
- 商品の購入
- 予約の獲得
- 認知度アップ
どういった施策をしていきたいのか会社全体の意見を聞いてホームページに反映していかなければいけません。
リニューアルする目的を整理するには下記の記事がオススメです。
制作会社に丸投げ
「ホームページリニューアルはWEB制作会社がするもの」
確かにホームページを制作するのは私たちWEB制作会社の仕事ですし、本業に集中したいという気持ちがあるのも自然なことです。ただ、発注して「あとはそっちで全部やっておいて」という丸投げのスタンスでいると間違いなくホームページのリニューアルは失敗します。もちろんリニューアル後も放置している場合も同じです。
基本的にはWEB制作会社が対応しますが、丸投げはやめましょう。必要な情報を求められたら積極的に提供し、主体的に協力した方が成果を得られやすいです。良質なコンテンツをつくりこんでいくにはどうしてもWEB制作会社だけだと限界があります。情報に限界がありますし、なにより自社のことはその会社が一番わかっています。
どちらの立場が上とかではなく協調して制作していくことがホームページリニューアル成功への近道です。
SEO対策を軽視している
ホームページはデザインなど見た目も大事です。ところが見た目ばかり良くしても成果を出すのは限定的になります。それはホームページではコンテンツの質も重視されるからです。特にSEO対策を怠ると検索順位に直接影響してきます。SEO対策を実施していないとアクセスが頭打ち、最悪の場合リニューアルしてもアクセスが減少していってしまいます。その点を踏まえてリニューアルを進めていく必要があります。
社内の伝達不足
リニューアルの失敗はWEB制作会社ではなく、依頼者側が原因で起こることもあります。その主な原因が社内の伝達不足です。
- 基本的な報連相ができていない
- WEB担当者がしっかり対応できる余裕がない
- 決定権者の意見を聞いていない
上記のような伝達不足がありますが、特に規模が大きい会社の場合は伝達ミスが起こりやすいです。中小企業の場合は事業責任者や経営者自身が動くことが多いのでまだトラブルになる可能性は限られています。
社内において責任の所在がどこにあるのか、日頃から仕組み作りをしておくことで人的ミスが生じるのを防ぐことにつながります。
ホームページリニューアルを失敗しないための対策
ホームページをリニューアルする際に、どうすれば失敗を防げるのか具体的な対策をみていきましょう。
WEB制作会社を慎重に選ぶ
WEB制作会社は複数の会社を比較することをオススメします。昔からの付き合いだったり紹介だとしても、業種によって向き不向きがあります。その場合、WEB制作会社によっては対応できる範囲や金額が変わってきます。
そのため、自社がリニューアルしたい内容を実行してくれるのか、金額はどのくらいかかるのか相場を知るためにも複数者で見積りをとっておきましょう。
WEB制作会社に協力する
先述したように全てをWEB制作会社に丸投げしてしまうと必ずといっていいほど成果がでません。自社のことは自社が一番わかっているので、積極的に他社との優位性やメリットを共有しておくべきです。
弊社ではホームページ制作だけではなく広告運用、SEO対策、MEO対策、記事制作などワンストップでサービスを提供しています。貴社の売上アップや業務効率化のための施策をご提案させて頂きます。まずはお気軽にご相談くださいませ。