現在はどの会社や店舗もホームページを持っているのがあたりまえといえる状況です。ただ、その中でもいまだにホームページを持たない会社があるというのも事実です。
実際のところホームページを持たない会社は全体の1割あるといわれています。
令和3年度の通信利用同行調査報告書(企業編)によると自社ホームページを開設している企業の割合は90.4%となっています。開設状況も右肩上がりに推移しており、ホームページを持たない会社は年々減少傾向にあります。
「ホームページがなくても事業がうまく回っていて問題ない。だからホームページはいらない」という会社もあります。ただ、ホームページを持たないと今後事業を続けていく上で下記のようなさまざまなリスクやデメリットがあります。
- 信頼性が不足
- 人材獲得が難しい
- 売上の機会ロス
- 相乗効果が期待できない
本記事を読むことによってホームページを持たないことがなぜ危ないか、どのようにデメリットがあるのかについて解説していきます。
いままでは「ホームページはお金がかかる飾りもの」と思っていた方も本記事を読むことによって少なからず考えが変わる内容となっており、今後の事業計画について見直す機会になるはずです。
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ホームページを持たない会社の理由
ホームページがあればさまざまなメリットを享受することができます。にもかかわらずホームページを持たない会社があるのにはなにかしらの理由があります。持っていない理由を知っておくことで、自社がホームページを作った方がいいのかがわかるひとつの目安になります。
運用方法がわからない
ホームページを作る目的を決めていない大きな理由のひとつに活用法がわからないというのがあります。ホームページがあればリスティングやSNS広告、ブログ集客など多くの別媒体と組み合わせることによって相乗効果が期待できます。
具体的には下記のようなイメージです。SNSや広告でホームページへ誘導し、サービスをより詳細にしってもらうことで成約や来店に結びつけるという流れです。
これらの運用方法がわからないのは仕方がありません。本業が忙しくて社内にITに詳しい人材がいなかったら運用すること自体が困難です。ホームページを作るときにはじめから目的を決め、運用していくことが重要です。
WEB制作会社も「ホームページを作ったら仕事は終わり」という無責任なところがあるのも事実です。自社の課題をしっかりヒアリングし、目標設定してくれる会社を選んでいきましょう。ホームページだけではなく広告や記事制作など他の分野にも精通している会社がおすすめです。
ホームページ制作会社に相談するときは何をしてくれてどういう成果が得られるのか具体的にヒアリングしていきましょう。最初から値段の相談ばかりはせず、目的や方向性を決めてから判断した方がお互いが納得できる形で進めていくことができます。
SNSだけで十分
SNSだけでうまく集客できている会社も多くなってきました。ツイッター、インスタ、ティックトック、フェイスブックと複数の媒体があり、自社の業界に合った媒体で情報発信をしていけば確かに集客につなげることができます。
たとえば美容院や飲食店はインスタを使って写真を魅せられます。ツイッターを使えばキャンペーンの告知も打てます。最近ではTikTokを使う会社も増えてきました。
SNSの集客事例
確かにSNSは初期費用も無料で広告を打たなければランニングコストもかかりません。ただ、より詳細かつ整理された情報が提供できないという致命的なデメリットがあります。
SNSはどうしても「表面上の情報」であり、情報が体系化されていません。フロー(流動)型の情報で時間に比例して必要な情報を探すのが難しくなります。一方ホームページはどういう会社か一目でわかり、商品やサービスについて詳しく知ることができます。その上、ストック(蓄積)型のため情報が積み上がっていけば検索でも上位に表示させることも可能です。
ホームページを読んでもらうことでより詳しく内容を知った上でサービスを利用してもらうことになるので、利用前と利用後のイメージのミスマッチを減らすことができます。
「こういうサービスだと思っていなのに実際は違っていた!」というリスクを防げます。悪いことはすぐにネットに口コミで書かれるので、こういったミスマッチを防ぐためにもホームページは重宝します。
ホームページは飾りや集客だけではなく、リスクヘッジという目的にも非常に重宝するSNSとは一線を画すツールです。
チラシや看板がある
業界によってはチラシや看板で集客している会社もあります。美容院、飲食店、マッサージなどの実店舗に多い傾向があります。
ウェブ集客は考えていないからそもそも必要ないという理由はわかりますが、現在のユーザーはチラシや看板からグーグル検索してホームページで商品やサービスを調べてから来店や利用をするという場面が多いです。
何をやっているのかわからないお店よりもしっかりホームページがあってどういうサービスを提供しているか知った方が安心してサービスを利用できるからです。それだけ下調べをする人が増えてきたということです。
確かにチラシや看板だけで集客や売上が立っているのは素晴らしいことです。ただ、プラスでひとつ武器を増やすという意味でもホームページがあるのは有効です。強い武器がひとつでもあったほうが売上という”勝ち”につながります。
BtoCはやらないから
BtoBがメインの会社、特に昔からある会社だとホームページを持たないというケースが多いです。既に取引業者が決まっていて売上が安定している、新規の取引先を開拓する必要もないというのがホームページを持たない理由です。
- BtoB・・・BtoBとは「Business to Business」の略で、メーカーとサプライヤー、卸売業者と小売業者、元請け業者と下請け業者など、企業間で行われる取引を指します。
- BtoC・・・BtoCとは「Business to Consumer」または「Business to Customer」の略で、いずれも企業と消費者間の取引を意味します。
確かにその場合は必要ないかもしれません。ただ、既存の取引先がいつ契約が切れるかわかりません。取引先が倒産するかもしれませんし、別の取引先を見つけて契約を切られるかもしれません。「昔からの関係だから安心だ」という経営者もいますが、そう思っていたら切られたというケースもあります。
もちろん可能性は低いかもしれませんが、リスク管理の問題です。先述したとおりホームページはリスク管理ができるという側面もあります。また、もしかしたら大口取引が舞い込んでくる可能性もあるので、作るメリットは十分あります。
お金がもったいない
ホームページを作ったことがない場合、制作費に100万円以上かかると思っている人がいるのも珍しくありません。もちろん内容によっては100万円以上かかる場合もあります。ただ一般的なコーポレートサイトの場合は30万円〜50万円前後が相場です。弊社のコーポレートサイトくらいのボリュームでも30〜50万円前後です。
もしお金がもったいないという理由でホームページを持たないのであれば大きな損をしています。先述したとおりホームページを持つことにデメリットはなく、集客や認知度アップ、リスク管理など得られるメリットが大きいからです。
もし薄々ホームページが必要とわかってはいるという状況であればお金がもったいないのを持たない理由にするべきではありません。特にBtoBで取引をしている場合は要注意です。BtoBのビジネスでも相手方の担当者は必ずといっていいほどホームページを確認します。そのときにもし会社のホームページがなかったら「この会社はホームページを作るお金もないのか」と思われる可能性もあります。会社にホームページもないから信用できないということにもなりかねません。
ホームページがお金の無駄だというのは集客、売上を上げるためのホームページではないからです。放置しておくのホームページはただの”飾り”ですが、集客につながる設計をしていれば24時間365日働いてくれる強力な”営業マン”になります。毎月10万売上を上げられるホームページを作れば5ヶ月あれば制作費が回収できる計算になります。制作費はどのくらいの期間でいくら回収できるのかを考えていくのが重要です。
もしどうしても予算が限られているのであれば、その中でできることをご提案させて頂きます。ぜひ一度当社までご相談くださいませ。
ホームページを持たないデメリット
ここからはホームページを持たない会社のままでいるとどういったデメリットがあるかについて解説していきます。
信頼性が不足
繰り返しになりますが、企業のホームページがなければ顧客信用度が低下します。ホームページは”会社の顔”であり名刺代わりです。もし利用しようしているサービスにホームページがなかったらその時点でサービスを利用するのをやめる人もいます。
同じサービスを提供していたとしても、ホームページがないために、顧客を競合会社にとられてしまうことになるのです。
また顧客だけではなく銀行やクレジットカードを作る際や事務所を借りるときも会社のホームページを聞かれることが多いです。
よっぽど深い理由があればホームページを持たないというのも仕方ありませんが、そうでもない限り、事業をしていく上ではあったほうがいいというのがまともな経営者の判断です。
昔のホームページを使ったままという会社も「ここの会社は昔のホームページのままだな」と思われてしまいます。もし以前のサイトのリニューアルを検討されている場合は下記記事をご参考ください。
人材獲得が難しい
ホームページを持たないと優秀な人材も獲得しづらいです。現在はindeedや求人ボックス、engageなど安価で求人を獲得できるサービスが台頭してきました。これらのサービスを使って人材を獲得している会社もあります。
しかしそれは結果的に人材を獲得できただけであって、ホームページがあればもっと優秀な人材を獲得できる可能性が上がります。それは会社の情報がわかることによって興味を持ってくれる人材が応募してくれるからです。
求職者の中には求人情報で会社名を検索し、念入りに調べてから応募します。そのときにホームページがなかったら「この会社はホームページがないから怪しいな。ホームページを作るお金もないのかな?」と思われてしまいます。
ホームページがあればこのような印象をもたれることもありません。
入念に調べた結果での応募なので入社後もミスマッチが起こりにくく定着率も上がります。
求人サービスは反応はいいかもしれませんが、その分「とりあえず応募してみようかな」という温度感の求職者が応募するということもあります。
売上の機会ロス
お客様は何かあったとき、どこでもいいから問い合わせをしたいという場合があります。そのときに電話しかなかったら不信感を持たれてしまうリスクがあります。「すぐにでも解決したい問題」だった場合は他社にいってしまいます。
ホームページにメール問い合わせフォームやLINEなどの連絡先を記載しておき、いつまでに返事がもらえるかだけでも知ってもらえれば安心感を与えることができます。
自社都合だけではなく、どうすればお客様にとって使いやすいサービスを提供できるのか模索していくことも重要です。
相乗効果が期待できない
ホームページがあればそれを基点にさまざまな媒体と組み合わせて集客をしていくことが可能です。WEB広告やMEO対策、SNSなどネットには多くの媒体があります。その中でも自社のサービスと相性がいいサービスを見つけることでより効率よく集客していくことができます。
ホームページがないと集客だけで終わってしまい、成約につながりにくいです。
例えば飲食店の場合、インスタで写真を見かけたのに他のメニューの値段やお店のコンセプトがいまいちわからない。という理由で来店につながらないということになりかねません。
いま現在SNSやMEO集客をしている、または今後ネット集客を検討しているのであればホームページは重要なツールです。
まとめ:現状把握からはじめましょう
ホームページを持たない理由は会社によって違いますし、持たないこと自体が問題というわけではありません。
会社の現状把握やホームページを持たないデメリットについて把握しておらず、事業の目的や目標が定まっていないことが何よりのリスクです。
現状や目的を把握している中で、それでもホームページが必要ないという場合は、いまのまま事業を継続していくのもひとつの手段でしょう。
ただ、現状を客観的に分析してもらいたい、本当に自社にとってホームページを持たないままでいいのか少しでも気にされる場合は一度WEB制作会社に相談してみることをおすすめします。
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