注文住宅の流れと手順は?家づくりの期間や住まいを完成させるまでの注意点を徹底解説!
注文住宅を検討し始めた人にとって、まず流れや手順を把握しておくことは非常に重要です。注文住宅の流れ手順を把握しておけば、どの段階でどういった手続きをすればいいのかがわかります。
本記事では注文住宅の流れや手順だけではなく、家づくりの期間や住まいを完成させるまでの注意点についても解説していきます。
- 注文住宅選びに失敗したくない
- どこを一番気をつければいいか知りたい
- 注文住宅の基本を知っておきたい
上記に一つでも当てはまる人にとって役に立つ内容となっていますので、是非ご参考ください。
注文住宅を前向きに検討している場合、情報収集を積極的にしていくことが重要です。特にハウスメーカーの特長を比較すればよりあなたに合ったハウスメーカーに出会える可能性が上がるのでおすすめです。
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注文住宅の流れと手順
注文住宅を建てるには入居までに約9ヶ月から1年かかると言われています。
その期間内に進める手順を解説していきます。
予算を組む
家を建てる上で予算を組むことは、最も重要なステップです。自己資金と住宅ローンを合わせてどのくらいの予算を組めるか検討し、入居後のローンの返済計画を考えなければなりません。
注文住宅では、建物の新築工事費用と、登記や保険・税金などの諸費用がかかってきます。また、土地の購入が必要な場合は、土地購入費用も予算に含めなければなりません。
- 土地購入費用:全体の3割程度
- 建物新築工事費用:全体の6割程度
- 諸費用:全体の1割程度
- 建物新築工事費用:全体の8割程度
- 諸費用:全体の2割程度
自己資金をいくら用意できるか、月々の返済をどのくらいにしたいか、両親・祖父母から援助をもらえないかなどを軸に、予算を総合的に判断するようにしましょう。
スケジュールに余裕を持つ
先にも述べたように、注文住宅を建てて入居するまでに約9ヶ月から1年程度かかるのが一般的です。
すぐに家を建ててすぐに入居したいという方もいるかもしれませんが、注文住宅を建てる場合はしっかりと時間をかけてスケジュールに余裕を持つようにしましょう。
注文住宅は土地探しから家の間取り、仕様まで自分たちで決められるという高い自由度がメリットですが、その分決めるまでに時間がかかります。ギリギリのスケジュールで家づくり計画を進めた場合、自分の希望通りの家にならなかったり、工事中のトラブルも発生しかねません。
いつまでに入居したいかを考えて逆算していつから家づくり計画を進めなければならないのかを、家族でしっかりと話し合うようにしましょう。
土地探しに関しては、探す期間を1〜2ヶ月のように設定し、その期間で納得のいく土地を探すという形をおすすめします。期間を決めなければいつまでも探し続けてしまい、結局希望の土地が決まらないという可能性もあるからです。
完成形を具体的にイメージする
予算とスケジュールが大体明確になったら、次はどんな家に住みたいかをイメージしましょう。
ハウスメーカーや工務店に相談する前に、家族で話し合い、優先したいことやイメージをある程度固めておくことで家づくりをスムーズに進められます。
例えば、以下のような点を話し合っておくと良いでしょう。
- 家の外観はどんな風にしたいか
- 内装や間取り、広さのイメージはあるか
- こだわりたい・絶対に譲れない部分はあるか
- 将来までのライフプランを考えてこうしたいという希望はあるか(例えば介護や二世帯住宅など)
- 住みたいエリアはあるか、通勤・通学時間をどのくらいにしたいか
他にも、今の住まいに関して不満に感じる点がないかも話し合ってみましょう。
例えば、収納が少ないからウォークインクローゼットや土間収納をつけたい、駐車場が狭いから広い駐車スペースを設けたいなど、不満からどんな希望があるかが読み取れます。
工務店探しをする
続いて工務店探しを開始します。自分の理想の家づくりを手伝ってくれる工務店を探す際には、候補の会社を複数に絞ってそれぞれの会社の特徴や強みを比較してみましょう。
工務店の場合、それぞれの会社の強みや得意な家のデザインが全く異なるため、ホームページを見たり、完成見学会や構造見学会などに参加してしっかりと勉強することをおすすめします。
また、会社によって保証の内容が異なる場合もあるので、工務店探しの際には保証内容についてもしっかりと確認しておくようにしましょう。
参考記事:最高のハウスメーカー&工務店の選び方!後悔しない選び方は?(あゆかなブログ)
土地探しをする
工務店探しと同時並行で土地探しを進めるようにしましょう。
土地を探す際には、インターネットを使ったりするだけでなく不動産会社に依頼して土地探しをしたり、ハウスメーカーや工務店に依頼して探す方法もあります。様々な方法で探すことで、幅広く土地を探すことができます。
気になる工務店に土地探しをして貰えば、そのままその土地に合った間取りやプランの提案もしてもらえるので、家づくりがスムーズに進められるでしょう。
未公開の土地をお探しの方は、不動産メディア「リノビズム」の下記コラムをお役立てください。
未公開【土地の探し方】スーモに載ってない非公開物件を探す方法!
間取りや見積りをとって比較するる
気になる工務店が2〜3社まで絞れたら、間取りや見積もりの作成を依頼してそれぞれの会社の比較をしましょう。間取りの作成・見積もり依頼をする際には、予算・建築予定地を伝え、家族で話し合った要望を細かく伝えます。
要望をしっかり反映したプランを考えてもらい、予算に見合った見積もりを出してもらうことで予算がオーバーするリスクを回避できるでしょう。間取りや見積もりを取る際には、1社だけでなく2〜3社に提示してもらうことで自分たちに合う工務店をより選びやすくなります。
本契約(工事請負契約)
複数の工務店の間取りや見積もりを比較して決定した工務店と工事請負契約を締結します。
工事請負契約とは、施主が工務店に対して家の建築工事を発注し、工務店が受注するという内容が書かれた契約書のことです。
依頼された工務店は、家の工事を完成させることを約束し、施主は完成させた家に対する報酬を支払うことを約束します。
ただ、工務店によっては本契約である工事請負契約の前に、仮契約をして頭金数万円〜十数万円程度を支払う場合もあります。仮契約時はキャンセルすることは可能です。
しかし、本契約を締結した後のキャンセルには手付金が発生するため、本契約前に本当に契約して良いのか改めて家族で話し合って決めるようにしましょう。
詳細の打ち合わせ
本契約後は、工務店と詳細な打ち合わせをしていきます。
打ち合わせの内容は以下のような点が挙げられます。
- 間取りの細かい部分の決定
- 住宅設備・建材・建具・内装・外観などのデザインの検討
- 着工日や地鎮祭のスケジュール決め
- 住宅ローン本審査の確認
また、着工前には必ず建築確認申請を下さなければなりません。
建築確認申請とは、建築予定の家が建築基準法に適合しているかどうかを確認するための申請です。建築確認申請を審査期間や自治体に提出し、建築確認済証の交付を受けて初めて着工が可能になります。
建築確認申請を提出する前に、家の間取りなどを決定する必要があります。
確認済証交付後に間取りを広げたり建物の配置を移動させるなどの変更をしたい場合、計画変更申請が必要になり、その分費用が発生するので確認申請提出前には確定するようにしましょう。
着工
全ての打ち合わせが終わると、いよいよ工事の着工が始まります。家の着工前までに、ご近所の挨拶回りを済ませておきましょう。工事が始まると、騒音や通行止めなどでご迷惑をおかけする可能性があります。
タオルや洗剤などを一緒に持っていき、ご挨拶とこれからご迷惑をおかけするお詫びをお伝えしましょう。家が完成した後も気持ちよくご近所づきあいをしていくためにも、ご挨拶周りはとても重要です。
着工後は、地盤改良工事や基礎工事が始まります。着工してから約1ヶ月後には家の棟上げです。
棟上げには柱や梁などの建物主要部分の組み立てが1日で行われ、その時に上棟式を行います。最近では上棟式は施主の希望でするかどうかも決まるので、どうしたいかは図面の打ち合わせ時に工務店に伝えておくようにしましょう。
建築中は業者に任せきりにせずに、現場へ行き工事の進捗具合を確認したり、業者に差し入れを持っていくなどコミュニケーションを取ったりするのをおすすめします。
竣工・引き渡し・入居
工事が完了することを竣工と言います。竣工時には、審査期間や自治体による完了検査を受けなければなりません。
完了検査とは、建築確認申請時の内容の通りに家が建てられているかのチェックをする検査のことです。問題なければ検査済証が発行されます。
お引き渡しの前には、施主による検査も行います。施主による検査時には、設備の不具合や傷がないかを確認し、気になる点があれば工務店に補修を依頼することも可能です。
納得のいく仕上がりになれば、正式に家のお引き渡しをし、引っ越しをして入居できます。
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注文住宅の住まいを完成させるまでの注意点
注文住宅を完成させるまでにいくつかの注意点があります。
家を建てて後悔しないためにも、これから紹介する注意点をしっかりと把握しておきましょう。
下準備をしっかりする
まず、下準備をしっかりとしておきましょう。
土地を探す際も、工務店を決める際も、インターネットを見たり住宅雑誌を読んだりしてしっかりと住宅の知識を勉強しておくことをおすすめします。情報収集をしっかりと行い、自分たちがどんな家でどんな生活をしたいのかが明確になってきます。
時間をかけて下準備をすることで、工務店にどんな提案をしてもらいたいかもわかってくるでしょう。予算に関しても、家族で話し合ってじっくりを決めましょう。
工務店を決める際に、どんな家にしたいかや予算が明確だと打ち合わせもスムーズに進めやすくなります。
契約前はしっかり確認する
本契約を締結してしまうと簡単に契約をキャンセルすることはできません。
本契約前には以下のような点に注意しましょう。
- 実現可能な間取りプランであるか
- 土地の形状や建ぺい率・容積率などの条件をクリアしているか
- 追加費用の発生などはないか
- ローンの借入は確実にできるか
- 口頭のみでなく契約書や仕様書にしっかりと要望が反映されているか
- 本契約後のキャンセルはどのように明記されているか
- ホームインスペクションの利用するかどうかも検討
ホームインスペクションとは、第三者のプロが行う住宅診断です。基礎や構造体など、工事の間違いがないかを診断してもらうことができます。
ホームインスペクションを希望する場合は、本契約の前に契約する工務店に話を通しておくようにしましょう。
追加費用や工事の納期に注意
本契約後に追加費用が発生することはよくあります。
追加費用が発生しやすいケースは以下のようなものがあります。
- 地盤改良工事の追加
- 間取りの変更
- 設備の変更
- 照明や内装デザイン、窓の追加などの変更
上記のような変更が発生した場合、追加費用が発生するため注意しましょう。また、天候や工事の進捗状況によっては工期が伸びる可能性もあります。
工期が伸びた場合に受けられる補償がどのようなものがあるのかを確認しておきましょう。場合によっては仮住まいを手配しなければならない場合もあるので、早い段階で工事の遅れがないかや補償内容を聞いておくといざという時に安心です。
最近では、半導体不足などからIHや食洗機などの設備の入荷が遅れるということも発生しています。遅れる可能性がないかなども事前に確認しておくと安心です。
予算を再確認する
家づくり計画の最初に決めた予算を契約前にもう1度確認するようにしましょう。入居後の返済が無理なく進められるように考え、できるだけ予算内に納めることが重要です。
魅力的な設備やプランがあるとついつい追加したくなってしまいますが、予算オーバーしてしまう恐れもあります。オプションを追加したい場合は、本当に必要かを考えた上で追加を決定するようにしましょう。
予算についてさらに詳しく知りたい方は、合同会社Fikatidが運営しているミライイエの以下記事が参考になります。
→【年収別】住宅ローンの借入可能額や実際の借入額はいくら?審査のポイントや金利についても解説
自分に合った工務店を探す
注文住宅を建てる際に重要なことは、自分に合った工務店を探すことです。
自分に合った優良な工務店を探すために、4つのポイントに着目しましょう。
品質
マイホームは、入居してから長く住むことを前提として建てられます。家族が安心して住める家にするためには、高品質で快適な住環境を備えた家を作ってくれる工務店を選ばなければなりません。
工務店を選ぶ際には、家の完成見学会や実際の工事中の現場見学などに行き、実際に自分の目で見て見極めるようにしましょう。
提案力
自分たちの要望を的確に理解し、それを間取りやプランに反映してくれる工務店を選ぶことが重要です。
間取りの依頼をする際には、2〜3社に提示してもらってプランを比較することで、どの工務店が自分たちのことをより理解して提案してくれているのか判断がしやすくなります。
コスト
自分たちが提示した予算内に治るプランを提示してくれるかどうかを判断しましょう。住み始めてからのメンテナンスによるコストも考えるようにしてください。
初期費用が少し高くても、メンテナンスがいらない建材だと、長期的に見た時に低コストになる場合もあります。保証やアフターサービスが充実していれば維持費を減らすことも可能です。
担当者
工務店選びは大切ですが、それ以上に相性の良い担当者と出会えるかどうかも大切なことです。専門的な知識を持っており、経験豊富なだけでなく、人柄や性格なども決め手になります。
何ヶ月も打ち合わせをしてマイホームを建てていくので、円滑にコミュニケーションが取れる担当者を選ぶことはとても重要です。工務店は気に入っているのに担当者が合わない、という場合は早めに担当者を変更してもらうなども必要になってきます。
以上の4つの点に注目して自分に合った工務店を探しましょう。
自分のライフプランから考える
家は建てて終わりではありません。長く住み続けるためには、定期的なメンテナンスが必要になってきます。家づくりを進める際には、住み始めてからのライフプランも考えるようにしましょう。
外壁や屋根のメンテナンスはいつ頃するのかだけでなく、家族が増えたり子供が独立したり親と同居したりといったライフイベントも発生する可能性があります。
その時に、マイホームでどのように暮らすのか、メンテナンス費用にどのくらいかかるのかなどを考えなければなりません。場合によっては、建てた家を手放さなければならないこともあります。
その時に、家を売却するのか賃貸に出すかなども変わってきます。将来のことなので、何が起こるかわかりませんが、家づくりの段階で想定できるライフプランがあれば、工務店にも伝えておくようにしましょう。
- 住宅メーカーの特長がわかる!
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