先日、ネットニュースのAbemaNewsで引っ越し費用が117万円かかったというニュースが特集されていました。
引っ越し費用は移動距離や荷物の量によって数十万円かかることは珍しくありません。しかし、今回のニュースでは相場の5倍以上の引っ越し費用です。「どうせ長距離で荷物も多かったんだろう」と思う人もいるかもしれませんが、ニュースでインタビューを受けた女性は引っ越し先は車で15分ほどの距離で、荷物もいつもと同じくらいと回答していました。
それでは、100万以上という高額な引っ越し費用がかかったのでしょうか。この背景には引っ越し業界の事情など社会的背景が関わっています。
今回は引っ越し費用の高額見積もりの実態だけではなく、より引っ越し費用を安く抑える方法について徹底解説していきます。
これから引っ越しする人だけではなく、将来的に少しでも引っ越す可能性がある人にとっても役立つ内容となってますのでぜひ最後までお付き合いください。

私自身、いままで、10回以上の引っ越し経験があるため、本記事では実体験や専門家の立場から解説をしていきます。
引っ越し費用を少しでも安くしたい場合は複数の業者に見積もることが重要です。見積もりサイトは引越し侍が有力な選択肢の一つです。ただ、引っ越し業者は担当によっても対応が違いますし、相性もあります。まだ引越し業者を決めていない場合は一度見積もりを取ってみましょう。→詳細はこちら
引っ越し費用117万円のニュース内容
改めて今回のニュースについてですが、都内で家族3人の引っ越し費用が117万円かかったというものでした。
ニュース記事では次のようにありました。
女性は夫と0歳の子どもと3人で、都内にある2LDKのマンションに在住。引っ越し先は車で15分ほどの距離にあり、タワー建てではないマンションに移る予定で、費用がかさむ条件が見当たらず。見積もり書を見せてもらうと、荷物も多くはない量だった。
AmebaNewsより引用
引っ越し費用が117万円もかかった理由
今回ここまで引っ越し費用がかかったのは偶然ではありません。実際、ネットで調べたところ他にも引っ越し費用が100万円以上かかったという声がありました。
引っ越し費用が高騰する理由は主に3つあります。
- 物価高騰
- 人手不足
- 繁忙期
具体的に解説します。
物価高騰
引っ越しでは段ボールや燃料などの資材費が上昇し、引っ越し業者のコストが増加しています。 実際のところ、ある会社ではダンボールが前年よりも2〜3割上がり、燃料代が2割、人件費も1割アップするなどかなり物価高の影響を受けています。
この物価高がサービス料金の値上げに直結しています。物価の影響だけでもかなり価格への影響が大きいといえます。
人手不足
トラックドライバーの労働時間規制強化や人手不足により、引っ越し業界全体で人材確保が困難になっています。
特に物流の2024年問題でトラックドライバーの時間外労働に制限が設けられたことで人手不足が深刻になり、ドライバーの奪い合いが起きています。
こういった人材不足の結果、人件費が上昇し、引っ越し費用にも反映されています。引っ越し作業は元手がいる仕事のため、AIを活用することも難しいです。今後はさらに人手不足が続き、より引っ越し費用が高くなっていくでしょう。
繁忙期
こちらのカレンダーのように引っ越しでは引っ越し日によって価格が大きく変動します。

今回のニュースでも女性が引っ越ししたのは1年でもっとも引っ越し費用が高くなる3月31日でした。もちろん、2、3月の引っ越しシーズンは3月31日ほどではないにしても、他のシーズンに比べると数倍の引っ越し費用がかかります。
引っ越し業者もこのことをあらかじめわかっているので、あえて高額な費用をぶつけてきます。
2、3月はあまりにも需要が多すぎるので、引っ越し業者が強気の値段でも応じる人がいます。どの業者も高く見積もっても次々と案件が取れてしますので、引っ越し費用の相場は上がっていくというわけです。
高額な引っ越し費用を避けるための対策
ここまで引っ越し費用が高騰する理由について解説しましたが、逆をいえば引っ越し費用が高騰する理由と逆のことをすれば引っ越し費用を抑えられます。
具体的に引っ越し費用を抑える方法を解説していきます。
引越しシーズンを利用しない
まず、繁忙期を避け、閑散期に引っ越しをするのが確実に費用を抑えることができます。
転勤な入学など「この時期ではないと絶対に引越しできない」という理由がない限り、あえて引越しシーズンを選ぶ必要はありません。

私の場合もいつも1〜4月以外の時期にずらして引っ越ししています。
単身の場合は5万円もかかりません。もちろん、エリアや引っ越し業者にもよりますが、それでも繁忙期よりは断然費用を抑えることができます。


引っ越し業者にどの月で何日が一番安いか聞いてみるのも引っ越し費用を安く抑えるコツです。
地方移住する
今回のニュースでインタビューを受けた人は都内在住でした。基本的に都内は引っ越しする人も多いので、他の県に比べて引っ越し費用も高い傾向にあります。
もし、リモートワークだったり通勤が苦痛でない場合は東京以外に引っ越すのも一つの方法です。
一都三県でも東京からの移住で移住支援金を出してくれる自治体もあります。
例えば千葉の場合だと館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、南房総市、匝瑳市などが世帯で100万、単身で60万の支援金を支給しています。(千葉県地域しごとNAVI)
都内は引っ越し費用以外にも全体的に物価が高いので、もし地方移住に抵抗がない場合は有効な選択肢になります。
自分でできる作業の実施
引っ越しの際は梱包や荷物を減らすなど、できる限り自分でできる作業を行うことが引っ越し費用削減にもつながります。
特に不用品の処分を前もって行なっておけば荷物を減らすことができます。最近ではトレファク引越しのように、引っ越し・買取・処分を一括で引き受けてくれるサービスもあります。
買取してもらえれば引越し費用や家具家電の新調に回すことができます。
これから引越しをする予定の人は公式サイトを見てみましょう。

複数の業者から見積もりを取得
最後はありきたりかもしれませんが、複数の業者に見積もりをすることです。
複数の業者から一括見積もりをすれば、引越し料金が安くなる確率が高いです。なぜなら、サイトで一括見積もりをすれば、他社に先を越して契約を取ろうと見積もり額を低く設定してくれる場合があるからです。
特に見積もりした案件が自社の得意なエリアや広さの部屋だと積極的に安く提案をしてもらえます。

実際に私も引越し侍で安い業者を見つけることができました。私の場合はレディアス引越しセンターに決めましたが、引っ越し業者によって得意不得意があるのでやはり見積もりは必須です。
特に見積もりサイトにこだわりがなければ大手の引越し侍を利用するのがおすすめです。
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