【金利上昇で住宅購入は危険?】いま家を買うべきか、やめるべきか徹底解説!

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中西諒太
監修者
静岡県出身。城都不動産株式会社 代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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「金利が上がる前に家を買っておかないと損するかも…」
そんな焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。
本当に今、住宅を買うのが正解なのか?
実は、そう単純な話ではありません。

この記事では、

  • 金利上昇の実態とリスク
  • 今住宅を買うべきでない理由
  • 焦らないためのマインドと対策

について、丁寧に解説していきます。

目次

金利だけじゃない、“生活そのもの”が高くなっている

2025年1月、日銀の植田総裁はついに政策金利の引き上げを発表。
0.25%から0.5%へと、じわりと利上げが始まっています。

金利だけではありません。
ニュースではコメや酒、日用品、電気料金まで“生活に直結する価格”が次々と上昇。

実際、スーパーに行くたびに「また値段上がった?」と感じる方も多いはず。
外食に目を向けても、ランチ1,000円が“当たり前”の時代に突入しつつあります。

家計にじわじわ響くこの物価高と金利上昇。
その中で、**人生最大の買い物「マイホーム購入」**を決断するのは、果たして賢い選択と言えるのでしょうか?

ニュースから見る“買い急ぎ心理”

住宅情報サイト「ライフル」が実施した調査によると、
「金利が上がる前に家を買いたい」と答えた人は47.9%。
昨年より6.6ポイント増え、半数近くが“買い急ぎ”の心理に傾いているのです。

ですが、この「金利が上がる前に…」という考え方こそが、
思わぬ落とし穴につながるかもしれません。


実際の金利上昇はどのくらい?

では、実際にどのくらい金利は上がっているのでしょうか?
以下は、主要銀行の住宅ローン金利の推移です。

銀行名2025年3月2025年4月
三菱UFJ銀行0.345% →0.595%
三井住友銀行0.625% →0.925%
みずほ銀行0.375% →0.525%
りそな銀行0.39% →0.64%
三井住友信託銀行0.48% →0.73%

たとえば金利が0.2%上がった場合、返済額は3.44%増という試算もあります。
返済期間が長ければ長いほど、その影響は深刻になります。

さらに、1%の利上げで物件価格が10〜20%下がるという説も。
つまり、今あわてて買っても、後から価格が下がって損する可能性もあるのです。

変動金利vs固定金利:どう選べばいい?

現在、日本では住宅ローン利用者の約8割が「変動金利」を選択しています。

変動金利は、日銀の「短期プライムレート」に連動しており、
政策金利が上がれば自動的に返済額も上昇していく仕組み。

最近の金利上昇により、「固定金利にしておくべきだった」という声も多く、
これから住宅ローンを組む人たちは、「どちらが得なのか?」と迷う状況にあります。

でも、ここで大事なのは、一律に“こっちが正解”と決めつけることは危険ということ。
頭金の額、返済年数、繰り上げ返済の可否、ライフプラン——
これらすべてを踏まえたうえで、初めて自分に合った選択が見えてきます。


金利に振り回されるリスク

調査で「金利が上がる前に買いたい」と回答した人が多かった一方、
そこには大きなリスクも潜んでいます。

それは、「焦って買ってしまうこと」。

  • 条件が微妙な物件に妥協してしまう
  • 価格交渉せずに購入してしまう
  • 実はライフスタイルに合っていないエリアや間取りを選んでしまう

本来、良い家に住みたいから買うはずなのに、
「金利が上がるから」と目的がすり替わってしまったら本末転倒です。

賃貸も“悪”じゃない。焦る必要はない。

「賃貸は家賃を払うだけで何も残らない」
「ローンは資産になるから買った方が得」

こうした意見も根強いですが、金利上昇時代においては、
“身軽さ”や“選択の自由”こそがリスクヘッジになるという考え方もあります。

今、無理に家を買う必要はありません。
例えばこんな選択肢もあります。

  • 社宅や家賃補助のある企業へ転職
  • 家賃が安くて立地の良い地域へ引っ越す
  • もう少し貯金して、余裕を持って買う

「今すぐ買う」が正解ではない。
「納得できる家を、納得できる条件で買う」ための“準備期間”にしてもいいのです。

ライフプランの再設計を

金利が上がると毎月の返済額が増えます。
そして返済額が生活費を圧迫すれば、やがて後悔につながります。

実際、住宅ローンの審査は「ギリギリでも通ってしまう」ことが多く、
その後の返済に苦しむ人も少なくありません。

返済比率は“限界”で考えるのではなく、“余裕”で考えるべきです。

  • 毎月の固定費を見直す
  • 繰り上げ返済用の貯蓄を計画する
  • 教育費や老後資金をシミュレーションしてみる

「家を買ったら終わり」ではなく、「買ってからも管理が続く」という視点が必要です。

今後、金利はどうなる?

日銀の利上げは始まったばかりです。
ゼロ金利時代のような金利水準には、今後戻らない可能性が高いでしょう。

むしろ、中長期的にはさらなる上昇が見込まれています。
この流れを踏まえると、今後も住宅ローンの金利はじわじわと上がっていくことが予想されます。

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