【これが決め手!】賃貸の人気設備ランキング!設備導入のメリットや注意点も解説!

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中西諒太
監修者
静岡県出身。城都不動産株式会社 代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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賃貸物件を探す際、立地や家賃だけでなく「設備」も重要なポイントになります。便利で快適な設備が整っている物件は、入居希望者からの人気が高まり、契約が決まりやすくなります。特に、近年はライフスタイルの変化により、求められる設備の傾向も変わってきています。

例えば、リモートワークの普及により「インターネット無料」の需要が高まったり、共働き世帯の増加によって「宅配ボックス」の重要性が増したりしています。さらに、衛生意識の向上から「温水洗浄便座」や「浴室乾燥機」などの需要も高まっています。

そこで今回は、最新トレンドを反映した人気設備をランキング形式でご紹介し、どのような設備が求められているのかや設備を導入するメリット・導入時の注意点について詳しく解説します。

成功する賃貸経営を目指したい大家さんやこれから部屋探しをする人にとって役立つ内容となっていますので、ぜひご参考ください。

中西諒太

私は現在都内で不動産会社を経営していますが、不動産オーナーとしての経験もあります。もちろん宅建士資格も保有しているため、プロの視点で解説していきます。

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賃貸の人気設備ランキング!【必須設備】

賃貸の人気設備ランキング!【必須設備】

今回のランキングは毎年10月頃に全国賃貸住宅新聞から発表されている「入居者に人気の設備ランキング」を参考にしています。

まずは「これがなければ厳しい」という必須設備についてのランキングです。

順位単身者向けファミリー向け
1位エアコン (前回1位 →)エアコン (前回1位  )
2位室内洗濯機置場 (前回3位 )室内洗濯機置場 (前回2位 )
3位TVモニター付きインターホン (前回2位 )TVモニター付きインターホン (前回3位 )
4位インターネット無料 (前回4位 )独立洗面台 (前回4位  )
5位温水洗浄便座 (前回5位 )温水洗浄便座 (前回6位 )
6位独立洗面台 (前回6位 )追いだき機能 (前回5位)
7位エントランスのオートロック (前回8位 )インターネット無料 (前回7位 )
8位宅配ボックス (前回7位 )システムキッチン (前回8位  )
9位備え付け照明 (前回9位 )エントランスのオートロック (前回9位 )
10位高速インターネット(1Gbps以上) (前回10位  )宅配ボックス (前回11位 
(参照;全国賃貸住宅新聞「2024年人気設備ランキング」)

上記が1位から10位までですが、特に重要な3位までの設備について詳しく解説します。

第1位:エアコン

エアコンは、もはや賃貸物件において欠かせない必須設備の一つです。特に日本の夏は高温多湿であり、冬は地域によって寒さが厳しいため、冷暖房の機能を備えたエアコンが設置されているかどうかは、入居希望者にとって大きな判断基準となります。

エアコン付き物件は、入居者が新たに購入する手間や費用を省くことができるため、経済的なメリットも大きいです。また、設置済みのエアコンが最新の省エネモデルであれば、電気代の節約にもつながるため、入居者の満足度が高まります。

オーナーにとっても、エアコンを備えることで物件の競争力が向上し、入居率の向上が期待できます。特に、エアコンのない物件は候補から外されることが多いです。2LDK以上など間取りが多い場合はエアコンがない部屋があっても決まることもありますが、やはり全部の部屋にエアコンがあった方が印象が良いですし、当然申し込みが入る可能性も上がります。もし、現時点でエアコンが設置されていない場合は空室リスクを減らすためにも設置を検討する価値があります。

第2位:室内洗濯機置き場

室内洗濯機置き場の有無は、特に単身者や共働き世帯にとって重要な設備の一つです。屋外や共用スペースに洗濯機を置く必要がある物件と比べて、室内に洗濯機を設置できる物件は、利便性や防犯面で大きなメリットがあります。

まず、室内洗濯機置き場があることで、天候に左右されずに洗濯ができるため、雨の日や冬場でも快適に洗濯を行うことができます。また、屋外に洗濯機を設置する場合、盗難や故障のリスクが高まるため、室内に設置できる環境が整っていることは入居者にとって大きな魅力となります。

さらに、賃貸物件の市場では、特に若い世代や女性からの需要が高く、室内洗濯機置き場のない物件は避けられる傾向にあります。オーナーとしては、リフォームや設備投資の際に室内洗濯機置き場を確保することで、入居者の満足度向上と物件の価値向上につながるでしょう。

第3位:TVモニター付きインターホン

防犯意識が高まる中で、TVモニター付きインターホンの設置は、特に単身者や女性にとって重要な要素となっています。従来の音声だけのインターホンと違い、訪問者の顔を確認してから対応できるため、不審者の侵入や勧誘を未然に防ぐことができます。

特に都市部では、セキュリティ面を重視する入居者が増えており、TVモニター付きインターホンが備わっている物件は、そうでない物件に比べて人気が高くなる傾向があります。また、宅配便の受け取りの際にも便利であり、インターホン越しに対応することで、不要な対面接触を避けることができる点も大きなメリットです。

オーナーにとっても、比較的手頃なコストで導入できる防犯対策の一つであり、賃貸物件の競争力を高めるための有効な手段となります。特に築年数が経過した物件でも、TVモニター付きインターホンを後付けすることで、物件のグレードアップにつながり、入居率向上に貢献する可能性が高まります。

賃貸の人気設備ランキング!【付加価値のある設備】

賃貸の人気設備ランキング!【付加価値のある設備】

次は人気設備ランキングの付加価値がある設備についてです。

「これがなければ絶対に決まらない」というものではありませんが、あっても無駄にはならないですし、人によってはかなりこだわっている設備です。万人受けするものではないかもしれませんが、付加価値のある設備は他の物件の差別化になり、入居が決まる可能性も上がります。

順位単身者向けファミリー向け
1位インターネット無料 (前回1位 )インターネット無料 (前回1位)
2位宅配ボックス (前回4位 )エントランスのオートロック (前回2位 )
3位エントランスのオートロック (前回2位 )追いだき機能 (前回3位)
4位高速インターネット(1Gbps以上) (前回3位 )宅配ボックス (前回5位 )
5位浴室換気乾燥機 (前回5位 )高速インターネット(1Gbps以上) (前回6位 )
6位ペット用設備 (前回-位 NEW!)システムキッチン (前回4位 )
7位独立洗面台 (前回6位 )ペット用設備 (前回-位 NEW!)
8位ガレージ (前回14位 )ガレージ (前回10位)
9位システムキッチン (前回7位 )浴室換気乾燥機 (前回7位 )
10位追いだき機能 (前回15位 )エレベーター (前回12位)
(参照;全国賃貸住宅新聞「2024年人気設備ランキング」)

付加価値のある設備についても上位の3つを詳しく解説します。

第1位:インターネット無料

今やインターネット環境はライフラインの一つといっても過言ではありません。特にリモートワークや動画配信サービスの普及により、安定したネット環境を求める入居者が増えています。「インターネット無料」の物件は、毎月の通信費を抑えられるため、特に若者や単身者に人気があります。

また、インターネット環境が整っていることで、物件の魅力がアップし、他の競合物件との差別化にもつながります。オーナーとしても、導入することで入居率を向上させやすくなるメリットがあります。

第2位:宅配ボックス

共働き世帯や一人暮らしの増加により、荷物を受け取る時間がない人が増えています。そのため、「宅配ボックス」が設置されている物件は非常に人気があります。再配達の手間がなく、受け取りのために在宅する必要がないため、忙しい生活を送る人にとって大きなメリットになります。

特にネットショッピングの利用が増えている現在、宅配ボックスがあるかどうかは物件選びの重要なポイントになっています。小規模なアパートでも導入が可能なため、オーナー側としても検討する価値がある設備です。

第3位:オートロック・防犯カメラ

防犯対策は入居者にとって非常に重要な要素です。特に女性やファミリー層にとって、安心して暮らせる環境は必須条件となっています。「オートロック」や「防犯カメラ」が設置されている物件は、犯罪リスクを抑えられるため、安心感が高まり、入居率が向上します。

人気設備を導入するメリット(オーナー向け)

人気設備を導入することで、入居率の向上や家賃の上昇が期待できます。例えば、インターネット無料や宅配ボックスを導入することで、他の物件との差別化が可能になり、賃貸市場での競争力が高まります。

また、設備が充実している物件は、長期間住んでもらいやすく、退去率の低下にもつながります。特にファミリー層をターゲットにする場合、子どもが成長する過程で長く住み続ける傾向が強く、安定した賃貸経営に直結します。

さらに、最新の設備を導入することで、家賃を相場よりも高めに設定できる可能性もあります。例えば、浴室乾燥機やウォークインクローゼットのような利便性の高い設備は、入居者が「この物件に住みたい」と感じる要素となり、結果として空室リスクを減らすことにつながります。

設備導入の際には、コストとリターンのバランスをしっかりと考えることが重要です。短期間で元が取れるものもあれば、長期的な視点で導入すべき設備もあります。そのため、エリアの市場調査を行い、どの設備がターゲット層にとって魅力的なのかを見極めることが成功のカギとなります。

家賃を高くして貸すコツについては以下の記事でも詳しく解説していますのでご参考ください。

関連記事:【賃貸収益UP!】家賃を高く貸すための成功テクニック&物件価値向上術を徹底解説!

設備導入時の注意点(オーナー向け)

設備を導入する際は、ターゲット層に合った設備を選ぶことが重要です。例えば、単身者向けの物件ではインターネット無料や宅配ボックス、ファミリー向けの物件では収納スペースの充実や防犯設備の強化が求められます。

また、維持管理コストやメンテナンスも考慮する必要があります。例えば、エアコンや浴室乾燥機は定期的な清掃やメンテナンスが必要になるため、設置後の管理コストも計算に入れておくことが大切です。設備が故障した際の修理費用や、耐用年数を考えた更新計画も重要になります。

設備を導入する際は、初期費用と長期的な収益のバランスを考えることも重要です。例えば、高額な設備投資を行っても、それに見合う家賃の上昇が見込めない場合は、慎重に判断する必要があります。市場調査を行い、入居者のニーズとコストパフォーマンスを見極めた上で導入を決めることが成功のカギとなります。

いずれにしても設備投資は空室対策や資産価値向上に貢献することには変わりません。空室対策と設備投資については以下の記事で詳しく解説していますのでご参考ください。

関連記事:【オーナー必読!】空室対策のプロが教える効果抜群のアイデア集

まとめ

賃貸物件の人気設備は、時代の流れとともに変化します。入居者のニーズを理解し、必要な設備を導入することで、空室対策や家賃アップにつなげることができます。

特に「インターネット無料」「宅配ボックス」「オートロック」などの設備は、多くの入居者にとって魅力的なポイントとなります。オーナーの方は、自身の物件のターゲット層を考慮しながら、設備投資を検討してみてはいかがでしょうか。

また、設備導入にはコストが伴いますが、適切な計画を立てることで、投資の回収がスムーズに進みます。長期的な視点で考え、賃貸経営の成功につなげましょう。

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