賃貸仲介の営業マンの年収はどのくらい?待遇が良い求人を探すコツも解説

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中西諒太
監修者
静岡県出身。城都不動産株式会社 代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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宅建の勉強をしていて不動産業界の転職を考えている、不動産業界未経験でよくわからなくて不安という人もいると思います。

特に不動産業界に関わったことがなければあたりまえのことです。

そこで今回は私が不動産業界を経験してきた立場から、賃貸仲介の営業マンはどれくらいの年収なのかについて徹底的に解説していきます。

  • 賃貸仲介に転職して年収を上げたい
  • 仕事が忙しだけで年収が低い会社は避けたい
  • 会社選びの注意点やコツが知りたい

上記について一つでもあてはまる人にとって参考になる内容となってます。

不動産業界は他の業界とは違った独自のルールや待遇があります。そのため、転職活動をするときはより不動産事情に詳しいところから情報収集をしていくことが重要です。不動産業界に強い転職エージェントは下記で紹介してますのでぜひご参考くださいませ。
不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

目次

賃貸仲介の年収は300〜700万前後

賃貸仲介の年収は幅があるのが現状です。300〜700万円前後という数字はかなりざっくりしてまして、平均すると4,500万円前後になります。

未経験の新人だと300万くらいでスタートして、管理職やトップ営業マンになると700万くらいになります。もちろんこれらはエリアや歩合率などそれぞれの会社によって違います。

歩合率によって変わってくる

前述したように、賃貸仲介の年収は歩合率によっても結構変わってくるんですね。

たとえばノルマを超えた分の◯%が歩合になります。

例:固定給25万円+歩合(ノルマを超え分の10%)
ノルマが70万円で100万円が売上だった場合
(100万円ー70万円)×10%=3万円になります。

ちなみに100万円は新人でない限りは頑張れば行く数字です。

でも歩合で3万円って意外に少なくないですか?

確かに3万円だけだと少ないと思うかもしれませんが、自社物件や管理物件を決めればプラスされる場合もありますし、キャンペーンがある物件を決めればクオカードを数万円もらえることもあります。なので、なので、入社から半年でそこまで無理なく30万円いく人もいます。

参考:物件の種類

賃貸仲介といっても仲介する物件には種類があります。

大きく分けて3種類、客付け、管理、自社物件があります。

客付・・・他社が管理している物件
管理物件・・・オーナーから物件を預かって管理している物件
自社物件・・・自社で買い取ったり建築し管理している物件

厳密に説明すると長くなるので割愛しますが、ざっくり説明するとこんな感じです。

自社物件や管理物件をたくさん決めるとクオカードや歩合率に反映される機会が多いです。ただ、客付物件でも時期によるキャンペーンや物件によって反映されることがあります。

宅建があると年収上がる?

宅建があると年収が上がりやすいです。

まず、宅建手当がある会社はそれだけで毎月2〜5万円をもらえます。

年収に換算すると数十万円になるのでバカにできません。「不動産業界は宅建を持ってて当たり前なのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、むしろ賃貸は持ってない人の方が多い業界です。

そのため、会社によっては宅建を持っている従業員を優先的に重要なポジションにするところもあります。

「宅建不要派」もたまにいますが、結局持っていなくて損することはあっても、持っていて損することはありません。しかもお客さんからしたら宅建を持っている営業マンに対応してもらうに越したことはありません。

賃貸仲介をしていたときに「宅建持ってるんですね」「すごいですね」といわれたことが何回もあります。別に自慢してるというわけではなく、それくらい賃貸で持っていない人がいることの証明です。大げさかもしれませんが、宅建を持っているだけで差別化できます。

大手と中小どっちがいい?

会社によります。「大手だから給料も安泰」「中小だから不安定」というわけではありません。中小でも固定給が高いところがありますし、逆に大手でも残業が多いなんてこともあります。そのあたりは転職サービスを活用してうまく情報収集していきましょう。

労働時間は?

労働時間も会社や店舗によって違います。

ただ、共通していえるのは繁忙期だと残業は避けられないということです。どうしても賃貸仲介の場合は忙しさが1月〜3月のいわゆる「繁忙期」といわれる期間に集中します。

もちろん、定時で帰ることができないとはいえませんが、それで売上を作るのはかなり難しいですし、自分の仕事を他の人に投げたらひんしゅくを買います。

残業代については給料込みのところがあったり、仕事が終わっても雰囲気で帰りにくい会社もあります。そのあたりは転職活動をしながら調べていきましょう。

休日や長期期間は?

賃貸仲介の場合は仕事の特性上、平日休みのところが多いです。ただ会社によっては土日休みも可能ですし、お盆やGW、正月など世間に合わせて休暇をとる会社も増えてきました。

休日については、売上を上げたい場合はあえて自分でお客さんと連絡をとる人もいますが、引き継ぎをして休日は仕事をしないという人もいます。

休日まで仕事をするかどうかは、個人が売上をあげたいかどうかにも変わってきます。

一つ言えるのは、「売上を上げて給料を増やしたい、でも休みもたくさん欲しい」というのは難しいということです。

もちろんどちらを優先していくかは人によって違いますし状況によっても変わってきますが、考えておくだけでも働きやすくなります。

休日事情については【不動産の転職】土日も休める?休日事情を徹底解説!でさらに詳しく解説しています。

売買と比べるとどっちがいい?

年収はどちらかというと売買の方が高いといわれています。ただ売買は法律も難しく、単価が高いので賃貸に比べると成約しにくいという面もあります。

また、賃貸でも売買の平均年収より断然稼げている人はいます。

私の周りでも「賃貸ではトップ営業マンだったのに売買に転職したら売れなくなった」という人もいましたし、その逆のパターンもありました。

要は、売買か賃貸かは営業マンや会社によって違いますし、正直なところ「どっちの方がその人にとって年収が高くなるかはわからない」ということです。

とはいえスキルを身につけておいた方が損がないので宅建の勉強は必要ですし、会社を選ぶ際もよく調べていきましょう。

関連記事:不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

年収が高い会社の選び方

賃貸仲介の年収についてはだいたいわかったけど、それでも少しでも年収が高い会社に就職したいという人もいるでしょう。

同じ賃貸仲介でも会社によって年収は違いますが、きちんと情報を知っておくだけでも年収が高い会社に就職できるチャンスが広がります。

固定給と歩合のバランス

賃貸仲介の基本的な給与体系は「固定給+歩合」ということです。

固定給が高くても歩合が低かったら頑張っても給料が上がりにくいですし、逆に歩合が高くても固定給が低かったら生活が苦しくなります。

要はバランスが大切ということです。

1番の理想は「高い固定給+高歩合」ですが、当然競争率も高くなります。とはいえごくまれに競争率が低い非公開の求人もあるので、転職エージェントをうまく活用して見つけていきましょう。

集客がしっかりしている

いまはお客さんの集客はネットが中心です。もちろん来店が多い店舗もありますが、一定数以上の集客ができていないと売上を確保するのが難しいです。

営業マンの売上も店舗と同じように決まります。

客数×客単価×決定率

といわれています。

当然営業がうまいことにこしたことはありませんが、同じ実力の営業マンがいたら客数が多い方がトータルでもプラスになる確率が上がります。

集客がうまいかどうかは求人サイトや不動産会社のホームページを見て判断していきましょう。

首都圏の年収は高め

首都圏の方が地方でも年収が高めになります。

賃貸仲介の売上のメインは仲介手数料で、家賃によって決まります。

賃料5万円の地方のマンション・・・仲介手数料は5万円+消費税
賃料10万円の首都圏のマンション・・・仲介手数料10万円+消費税<

上記のとおり、同じ1件の成約でも首都圏の方が仲介手数料が高くなります。

家賃相場が首都圏の方が高いので当然ですね。

特に23区では数十万円の物件もゴロゴロあるので、年収1000万近く稼いでる人も珍しくありません。

働くエリアにこだわりがなく、年収が高いのを優先している方は首都圏の求人を中心に探してみるのが良いでしょう。

手当が出る会社

前述したとおり、不動産会社には宅建手当を出す会社が多いです。

また、最近ではFPや管理業務主任者、マンション管理士手当を支給する会社も出てきています。

資格手当が充実している会社ほど手当に還元するだけ余裕がありますし、それだけ優秀な社員を育てたいと考える傾向です。

資格手当が充実していればそれだけで年収が数十万円になります。

勉強が得意な人は、歩合だけではなく資格手当が充実している会社にしても年収が高くなりやすいです。

まとめ

賃貸仲介の仕事を探す上で大切なのは全部を求めないことです。

売上、労働時間どちらも求めるのはキツいです。

優先順位を決めながら仕事を探すのが、納得いく就職につながります。

また、次のキャリアアップを常に考えるのも必要です。

不動産業界の場合はキャリアアップの選択肢が多いです。

売買に転職、独立、役職者を目指すなどがあります。

今は決まっていなくても、考えながら転職活動を進めていきましょう。

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