【実体験】サイエンスホームの住み心地が寒いはホント!?住んでみた感想や後悔しない家づくりのコツを『元注文住宅の社員』が徹底レビュー!
持ち家の選択肢としてサイエンスホームを検討している人もいるのではないでしょうか?サイエンスホームは国産ひのきをはじめ、無垢材をふんだんに使っていることで知られているハウスメーカーですが、実際の住み心地はどうなのかは持ち家購入を検討している人にとって気になるところです。
そこで本記事では実際にサイエンスホームの住宅に住まわれている方に執筆していただきました。
ksさんは2022年にサイエンスホームをご購入されたとのことです。
本記事では実際にksさんの自宅を写真を使って解説して頂きました。
私はもともと注文住宅販売の現場で勤めていたことがあります。当時働いていた自分の会社の注文住宅を建てようとも考えていましたが、最終的にはサイエンスホームに決めました。そのことも詳しくお話していきます。住もうと考えている人にとってご参考にして頂けますと幸いです。
今回執筆頂いた方は過去に注文住宅販売の現場を経験されており、サイエンスホームの注文戸建てを2022年の12月に建築し、約1年ほど住まわれています。そのため、現在ハウスメーカーを検討している人にとって実用的で、非常に役立つ内容となっています。
家づくりで失敗したくないと少しでも心配な人はご参考ください。
注文住宅を前向きに検討している場合、情報収集を積極的にしていくことが重要です。特にハウスメーカーの特長を比較すればよりあなたに合ったハウスメーカーに出会える可能性が上がるのでおすすめです。
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サイエンスホームとは
サイエンスホームは静岡県浜松市に本社を置く住宅メーカーです。親会社の綿半ホールディングス株式会社は上場しており、医薬品から動物病院事業など幅広く展開している会社です。
商号 | 株式会社サイエンスホーム |
本社所在地 | 静岡県浜松市中央区萩丘3-4-27-1 |
創立年月日 | 2011年5月2日 |
資本金 | 700万円(綿半ホールディングス 100%出資) |
従業員数 | 25名(2023年6月1日現在) |
上場企業でさまざまな事業を展開している企業は他にも多くあります。ハウスメーカー関連ですと、サンヨーホームズがあてはまります。
関連記事:サンヨーホームズの評判はダサい?欠陥だから危ないという噂や不祥事について徹底解説!
サイエンスホームを選んだ理由
まずはじめに、私がサイエンスホームを選んだ最大の理由は、木を活かした家づくりに一目ぼれしたからです。勤務していた社宅に約2年ほど入居したころに、自宅の建築を検討することになりました。
自宅を建築したいと思った理由は大きく2点あります。
- 家内の実家近くで、周りの力を借りながら子育てをしたかった
- 子供に部屋の中で走ったり飛んだりするのを注意したくなかった
上記のような経緯もあり戸建て、中でも注文住宅にしたいと最初から決めていました。
まずは勤務先での建築から検討を始めましたが、鉄骨メインのメーカーということもあり、設計の自由度が低いことに気付かされました。広いリビングの真ん中に柱があったりと、使い勝手に難を感じたのです。そこで、他社での建築を検討するに至りました。
この頃から、自然や健康を重視した木造で実績のあるメーカーでの建築に興味を持つようになりました。なぜなら、家内が花粉症や乾燥肌など、外部環境に敏感な体質だったからです。
いくつかモデルルームを回る日々を過ごしましたが、なかなか気に入るものが見つからりませんでした。そんな中偶然、取引先に世間話をしていたところ、サイエンスホームを紹介してもらいました。
実際にモデルルームを拝見して体感したところ、自分のイメージにぴったりでした。
もう内心は即決でした。
ksさんが働いていた会社ではなく、サイエンスホームに決めたのはそういった経緯があったんですね。取引先から紹介されたのも何かの縁を感じます。
注文住宅は相性があるので、自分の勤め先で建てないという人は結構います。とはいえ、はじめて注文住宅を建てる人にとって情報収集やハウスメーカー選びは簡単なことではありません。そういった場合は資料請求や良い営業マンを見つけられるサービスを利用するのが失敗しないためにとても重要です。
サイエンスホームのメリット
まずはサイエンスホームのメリットについてご説明いたします。
外断熱仕様
サイエンスホームでは全ての物件で外断熱仕様になっています。
外断熱とは、建物全体を断熱性の高い保護シートで囲む断熱方法のことです。外気による寒暖の影響を受けにくくなるため、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を維持することができます。実際のところ、冷暖房を使わなくていいことにはなりません。しかし、冬場でも朝の1時間だけつけておけば、昼間はエアコンを使わずに過ごすことができます。
戸建ては寒いという印象がありますが、外断熱の我が家は冬も暖かくて快適です。
少なくとも、寒がりな私には重要でした。
床材の選択肢が多い
床材を選べることも、サイエンスホームのメリットだと思います。
安価な注文住宅では、床材がフロアタイルになっているものがほとんどでした。
メンテナンスのことを考えるとフロアタイルも悪くないのですが、木の質感を楽しみたいと考えたので、無垢材にすることにしました。
結果、我が家は栗の無垢材を選択することに。栗材がもたらす足触りの良さは何物にも代えがたいものです。
ひのきはよく聞きますが、栗材はあまり聞いたことがありません。栗材にはどういった特徴があるのか具体的に教えて頂きたいです。
栗材にはポリフェノールの一種で渋み成分のタンニンが多く含まれています。。タンニンを多く含むことにより害虫に強い特性を持っています。栗材の硬さと害虫に強い特性から鉄道の枕木の材料や神社仏閣の土台などにも使用されてきました。木目の美しさと加工性や塗装のりが良いことから家具材としても知られています。栗材の魅力を以下にまとめました。
- 害虫や水気への耐性
- 加工性の良さと塗装映えする栗材
- 美しい木目と硬い材質
家内は、かかとのガサガサがなくなったと喜んでいますが、これも栗の為せる技かもしれません。
掃除も楽ですので、ぜひおススメしたいポイントです。
木のテイストを選択することができる
また、床材を含めた柱や屋根材は、全てトーンを選択することができます。我が家ではナチュラルなテイストを選択しましたが、ダークブラウンを選択してヴィンテージ感を出すことも可能です。
自分の好きなスタイルによってカスタマイズできる点も魅力ですね。
メーターモジュール
家の設計がメーターモジュールであることも、大きな決定要素になりました。
モジュールとは、建築物や建材の基準となる寸法を指します。メーターモジュールは「1スパン(1区切り)を1mとする」規格寸法で、1グリッド1000mm×1000mm(1m四方)です。
引用:Sosate
メーターモジュールの場合は、1m単位で寸法を出しているんだな、とおおまかに意識でき、サイズ感が把握しやすいでしょう。
このメーターモジュールは比較的新しく、採用しているハウスメーカーや工務店は限られています。一方の尺モジュールは古くから日本の木造住宅で使われていて、今でも主流なモジュールです。
尺モジュールと比較して約10㎝しか変わりません。
しかし、この10㎝の違いは生活するにあたって非常に大きいと引渡し後に実感しました。特に広く感じるのは、玄関・廊下・洗面室・トイレです。
家具や荷物の持ち込みはもちろんですが、すれ違いも楽ですので導線を気にすることなく生活することができます。
真壁づくり
真壁づくりであることも、大きなポイントでした。
日本の木造住宅は多くが古くから伝わる在来軸組工法で建てられています。この工法による室内の壁の納め方には、「真壁(しんかべ)」と「大壁(おおかべ)」の2種類があります。両者の大きな違いは、柱や梁(はり)が見えているか隠れているかという点です。構造材が見える真壁は従来の和室に多く、構造自体が壁に隠れる大壁は洋室に多く用いられています。
引用元:DAIKEN
せっかく栗と檜で家を建てるため、自然の木材を感じたかったからです。木の節が気になる方や、ワイドスパンでの利用を希望される方には不向きかもしれません。
建築前に聞いた話では、大壁づくりにすると木の調質作用が損なわれるとのことでした。調質作用を実感するには至りませんが、見た目やデザイン性には本当に満足しています。
今では露出した梁にブランコを設置して、木に囲まれた暮らしを楽しんでいます。
サイエンスホームのデメリットと注意点
これより、サイエンスホームのデメリットや注意すべきポイントをご紹介いたします。
吊り戸が重たい
建具が重たいことには驚かされました。
大人が開閉するには支障はありませんが、未就学の子供には重たいようです。
建具が重たいデメリットは2つあります。
- 子供の開閉が困難であること。
- その重たさゆえに子供がケガをしてしまうことです。
子供が開閉しようとすると、どうしても力の加減がわからず一気に開閉してしまいます。
そのときに、自分の足を挟んでしまい、足の爪が剥がれてしまいました。子供が小さい我が家ならではかもしれませんが、少し気になるところです。
木材の表面処理にばらつきがある
階段の手摺りや柱に飼養されている木材に節がありますが、その表面処理に甘いところがあります。
処理に限界があることはわかっていますが、触り方によっては少し尖っている部分もあるため、あまり触らないように気を付けて暮らしています。
木材の傷は目立ちやすいので、メンテナンスは欠かせない
柱を傷つけることはありませんが、床はどうしても家具の引きずりなどで傷がつきます。大きくついた傷は、サンドペーパーで薄く削り、ワトコオイルを塗布してメンテナンスすることが必要です。
室内で洗濯物を干したとき、大きく傷を付けてしまった箇所がありました。そのときはDIY感覚で自ら作業をしましたが、長く使うためにもメンテナンスは欠かせませんね。
開き戸の密着性が低く、音が筒抜けになる
2階の洋室の出入り口に開き戸を採用したのですが、ドアの密着性が低いため、リビングの音がほぼ丸聞こえです。
2階で作業をしているときは少し気になりました。今は問題ありませんが、子供が大きくなったときに嫌がったりしないかな、と今から少し心配になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デメリット、メリットをお読みになった上で、お住まい選びのご参考になれば幸いです。デメリットも多いですが、それはどのハウスメーカーにも避けられないことです。
自分にとってのデメリットをどこまで許容でき、かつメリットをうまく活用できるかがハウスメーカー選びにとって重要なポイントです。
是非、この記事をご参考に、ご自身に合った素敵なハウスメーカーに出会えますことを願っています。
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