賃貸で火災保険の加入は自分で加入できる?強制ではない理由について現役大家が解説します。

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中西諒太
監修者
静岡県出身。城都不動産株式会社 代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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これから賃貸で引っ越しをする予定があり、火災保険の加入を強制させられるか不安に思っている人もいるのではないでしょうか?

火災保険は2万円前後かかってきます。決して安い金額ではないので、不安に思うのは当然のことです。そこで今回は、賃貸の火災保険は強制や義務なのかについて徹底的に解説していきます。

  • 賃貸の火災保険料を払いたくない
  • 初期費用をなるべく抑えたい
  • 部屋探しを失敗したくない

上記について一つでもあてはまる人にとって参考になる内容となってます。

後半では火災保険の断り方についても解説してますのでご参考ください。

中西諒太

私自身、現在不動産会社を経営しています。本記事では専門家や実体験に基づいた解説をしていきます。

ちなみに私が経営する城都不動産では、一都三県を中心に不動産事業をしています。少しでも気になったら公式ラインからお気軽にご相談くださいませ。

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目次

火災保険とは

火災保険とは

火災保険は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品の火災やふうすうがいによる損害を補填する保険です。火災保険の商品には風災や水災の補償がセットされていることもあります。

火災保険は建物が対象の保険で、大家が加入します。部屋探しのときに入居者が加入するのは建物ではなく部屋が対象の保険です。

火災保険が必要な理由

火災保険が必要な理由

賃貸における火災保険には以下の内容が特徴です。

  • 家財保険
  • 借家人賠償責任保険
  • 個人賠償責任保険

上記の3つの内容を把握しておくことで火災保険の重要さがわかります。

どういったリスクに対して備えておくべき保険なのかについて具体的に解説していきます。

家財保険 

家財保険は家財を目的とした保険のことです。例えば隣の部屋の人が火事を起こしてしまい、自分の部屋にある家財が壊れてしまった場合に家財保険があれば補償してもらうことができます。

家財保険は補償金額や建物の構造によって保険金額が変動します。

借家人賠償責任保険

借家人賠償責任は偶然の事故によって借りている部屋に損害を与えてしまったときに大家さんに対して損害を賠償するということです。

借家人賠償責任保険で補償されるのは「火災・破裂・爆発・水濡れ」などを起こしたときで、それ以外の場合や故意の事故などは補償されません。

  • ⭕️タバコの火の不始末でボヤが起き、借りている部屋の一部が燃えてしまった
  • ❌子供が家の中を走り周り、転倒したときに壁が破損した

個人賠償責任保険

個人賠償責任保険は他人に対して損害を与えた時に損害賠償するものです。例えば下の階に水漏れを起こした時や、自分の部屋の火事が原因で隣の部屋の損害を与えてしまった時に補償してもらえます。

火災保険が高い理由

火災保険が高い理由

賃貸の火災保険が高いという意見が多いですが、高い値段なのにはそれなりの理由があります。

不動産会社のマージンが加算されているから

仲介会社によっては、かなり強引に近い形で火災保険の加入を勧めることもあります。これは火災保険に加入してもらうことによって仲介会社の収益になるからです。

扱っている保険によってマージンは異なりますが、収益になるので高いというわけです。

中西諒太

ちなみに一番多いのが2年で2万円の火災保険でマージンが7千円というタイプです。

不必要に補償内容がつけられている

仲介会社が勧めてくる火災保険は2万円のタイプが多いですが、マージンを除いても1万円以上します。ネットの火災保険だと5千円を切る商品もあるので、倍以上の保険料になります。

ネット保険ではないというのも高い理由ですが、不必要に補償内容がついてくるというのが大きな理由です。一人暮らしでどう考えてもそこまでの金額はかからないような補償がついていることもあります。以上のことが仲介会社の保険料が高い理由です。

賃貸で火災保険の加入は強制や義務か

賃貸で火災保険の加入は強制や義務か

まず賃貸において、火災保険の加入は義務ではありません。

火災保険に入らなかったからと言って罰則やペナルティーもありません。

具体的な理由を解説していきます。

賃貸で火災保険に加入しなくても罰則はない

法的に火災保険に加入しなくても罰則はないものの、賃貸物件を借りるときに「火災保険の加入は義務です」という説明を受けた人もいると思います。

これは、物件を契約するためには火災保険に入る必要があるという意味になります。火災保険に入らなくても法的な罰則はないものの、物件には入居できなくなってしまいます。

自分で火災保険を選ぶのは可能?

大家や仲介会社から案内された火災保険に入りたくない場合は自分で火災保険を用意することができる場合もあります。ただ、加入する保険の条件が大家側から決められることが多く、条件を満たしていないと入居ができません。

条件を満たす火災保険が自分では見つけられず、結局指定された保険に加入することになるケースもあります。

賃貸物件で火災保険に入らないとき注意点

賃貸物件で火災保険に入らないとき注意点

賃貸物件で火災保険に入る義務はありませんが、入らないことによってデメリットもあります。火災保険の注意点を把握しておくことによってリスクを避けることにもつながります。

入居を断られるリスクがある

一番のリスクは大家さんや仲介会社から入居を断られることです。

大家さんの立場からすると、火災保険に加入せずに入居されてもリスクでしかありません。もし部屋の設備を入居者が壊してしまった場合は大家さんが負担することになることもあるからです。

また、仲介会社指定の保険に加入しなかった場合、仲介会社からの心象も良くなく、火災保険が原因で審査落ちになる可能性もゼロではありません。

例えば同じ物件で他に検討している人が「火災保険は仲介会社指定のものでいい」と言った場合、その人を入居させます。特に人気な物件ほどこういった事態になる可能性は大きいです。

借家人賠償保険が適用されない

保険に加入しなかった場合、部屋の室内に傷をつけたら個人で賠償することになります。借家人賠償責任とは契約者がわざと破損した場合でなくとも保険で弁償できることです。

わざとではなくとも適用範囲になるのがメリットで、たとえば水漏れが原因でカビが生えた、家具を置いていたところの床がへこんだなどです。

もし火災保険に加入していなかったとき、契約内容によっては多額の請求をされるリスクもあります。

家財保険の適用について

入居中にうっかり家財を壊してしまった場合、保険の契約によっては保証の対象になります。火災保険に加入していれば新品の家財を手にいれられる可能性があります。

火災保険の断り方

火災保険の断り方

ここからは仲介会社から火災保険を勧められたときの断り方を解説していきます。

断るタイミング

火災保険を断るタイミングは、契約をする前には断りましょう。審査中に断ると保険が原因で断られる可能性もゼロではないので、切り出すタイミングは審査通過の連絡があったときがオススメのタイミングです。

請求書を見せてもらった後だと、再度請求書を作り直すのがめんどくさかったり、既に保険会社に申請の手続きをしてしまっているので、審査通過の連絡があってから時間を置かずに断りましょう。

断り文句の例

断り方を工夫すればより成功確率が上がります。何の理由もなしに「保険料が高いから自分で加入する」と言ってしまうと営業マンも人間なので心象が悪くなります。

  • どうしても予算が厳しいので保険は自分で加入したい
  • 前に仲介会社で加入した保険で補償されなかった

上記のようにどうしても自分で加入したいというような理由を伝えるのが重要です。

しつこくするのは注意

仲介会社によってはしつこく保険を外すようにいうと「じゃあ契約やめましょう」と強気に出ることもあります。特に人気物件は放っておいても他の人に決まりますし、あまりにしつこい入居者だと入居後に大家さんに迷惑がかかる可能性があるからです。

断ることは必要ですが、一線を引いておかないとせっかく住みたい部屋に住めなくなってしまうので注意しましょう。

火災保険以外の部分で節約するのがオススメ

火災保険以外の部分で節約するのがオススメ

火災保険について交渉しても断られるケースもあります。

賃貸の”室内消臭抗菌施工代”はいらない?元アパマンショップ店員が断り方や初期費用を抑えるコツを徹底解説!でも触れてますが、部屋探しの初期費用は火災保険以外にも消臭や消火剤などさまざまな付帯がつきます。もし火災保険料を断られてもトータルで安く抑えることが重要です。

特に仲介手数料は賃料の1ヶ月分かかるので安くすれば初期費用を大幅に節約することができます。仲介手数料が安くなるサイトについては以下で解説しています。
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