仲介手数料を値切る客は迷惑!?不動産営業の本音や安く引っ越す方法を徹底解説!

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中西諒太
監修者
静岡県出身。城都不動産株式会社 代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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不動産で部屋探しをして値切る人がときどきいますが、これから不動産会社を利用しようとしていて値切る客はどう思われているか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

不動産業界をあまり知らなかったり、これから交渉しようと思っている場合、不安に感じるのは当然のことです。

そこで今回は、不動産業界を経験してきた立場から、「仲介手数料を値切る客」について徹底的に解説していきます。

  • 仲介手数料を安く契約したい
  • 不動産会社に悪く思われたくない
  • 安心して新居に住みたい

上記について一つでもあてはまる人にとって参考になる内容となってます。業界で経験してきた本音をお伝えしていくので、本当に知りたい方だけ最後までお読みくださいませ。

中西諒太

私自身、現在不動産会社を経営しています。本記事では専門家や実体験に基づいた解説をしていきます。

ちなみに私が経営する城都不動産では、一都三県を中心に不動産事業をしています。少しでも気になったら公式ラインからお気軽にご相談くださいませ。

結論から言うと、仲介手数料を値切る客は不動産屋から迷惑と思われる可能性が高いです。値切るのは自由ですが、不動産屋からするとこういった交渉をしてくる人は将来的にトラブルを起こす可能性があると警戒します。そのため、もし仲介手数料を安く引越ししたいという場合は、はじめから仲介手数料を安くしてくれるサービスの利用をおすすめします。
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中西諒太

この記事は筆者の実体験をメインに執筆しているので、主観的な内容の部分が多いです。その点を承知の上でお読みください。

目次

仲介手数料とは

仲介手数料とは

まず仲介手数料についてかんたんに解説していきます。

法律上の規定

まずはじめに、仲介手数料は不動産会社が自由に決めていい報酬ではありません。

報酬は国土交通大臣によって定められ、不動産業者はその額を超えて報酬を受けることはできません。不動産会社が不動産を仲介したときに受け取れる報酬は「賃料の1ヶ月分以内」が上限です。

「宅地建物取引業法第46条」に規定されています。

(報酬)第四十六条

1.宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。

2.宅地建物取引業者は前項の額をこえて報酬を受けてはならない。

宅地建物取引業法

注意点としては報酬はあくまでも上限というだけで、一定額を定めているわけではありません。下限については規定も罰則もないため、不動産業者が仲介手数料を無料にするのは自由です。

もちろん、仲介手数料を1ヶ月より多く取るのは違法です。(仲介手数料の規定を超えて請求されたら宅建協会に通報しましょう。)

また、重要なのが仲介手数料は借主の承諾なしに賃料1ヶ月分の請求はできません。逆に言えば承諾があれば賃料1ヶ月分の請求はできます。

とはいえ人気物件は仲介手数料が1ヶ月分でも決まるので、どの物件でも値引きできるというものでもないんですよね・・・

手数料別の相場

相場は家賃の0.5~1ヶ月分+消費税が目安になります。ただし、あくまでも広告料や物件の募集状況によっても変わるので目安程度の認識でいたほうが良いです。

※消費税10%で算出 

                

賃料仲介手数料0.5ヶ月分の場合(税込)仲介手数料1ヶ月分の場合(税込)
40,000円22,000円 44,000円
60,000円 33,000円66,000円
80,000円44,000円88,000円
手数料別の相場

賃貸物件の仲介手数料、相場はいくら?【値引き交渉の方法も紹介】

仲介手数料を値切る客は迷惑な理由

仲介手数料を値切る客は迷惑な理由

ここからは仲介手数料を値切る客はなぜ迷惑なのか具体的にお伝えしていきます。もちろん、中には仲介手数料を値切られても迷惑ではないという営業マンもいるかもしれませんが、それも個人の意見です。

ここからお伝えする内容もあくまでも意見ですので、あくまでも参考程度に捉えて頂けたらと思います。

会社の売上や営業マンの歩合が減るから

まず、仲介手数料は値切った分だけ会社の売上が減ります。

例えば10万円の賃料の仲介手数料を半額値切った場合、5万円分の会社の売上が減ります。

営業マンの歩合ですが、おおよそ売上の5〜10%であることが多いため、仲介手数料を5万円分値引きするのは2,500円〜5,000円の歩合が減ることになります。

稼ぎたいというのが目的で不動産業界に入ったり、家族や目標のために仕事を頑張っている営業マンにとって歩合が減って嬉しいわけがありません。そのため、値切られたら迷惑というのが本音です。

無神経・横柄な人が多い

仲介手数料を値切る人は無神経や横柄な人が多い傾向があります。もちろん正確な統計を取ったわけではありませんし、筆者の実体験からの主観です。

悲しいことに、サービスを受ける人の中には「お客様は神様だ」と考えている人がいて、契約するのだから仲介手数料を値引きして当然と思っている人もいます。

中西諒太

私が過去に対応した中には「大家から広告料もらっているだろう」と仲介手数料を平気で値引きしてくる人もいました。広告料をもらえるかは物件によって違いますし、広告料をもらえたとしてもそれを値引きの理由にするのは仲介側からしたら関係ありません。

時間と労力の無駄

仲介手数料の値引き交渉の対応をするのも営業マンにとっては時間と労力の無駄です。お客様の中には仲介手数料を満額払うからいい物件を紹介して欲しいと言ってくれる人もたくさんいます。

営業マンとしては値引き交渉をしてくる人より満額払ってくれる人に時間と労力を使うのは当たり前です。値引きしてくる人に時間と労力を使っても歩合が減ってメリットもないだけではなく、満額を払ってくれる人に対しても失礼になります。

値切る人の中には「同じ客なのに失礼だろ!」と言う人もいますが、契約するまでは本当の客ではないと思っている営業マンは少なくないはずです。

入居後トラブルのリスクがあるから

先ほどお伝えしたように、値切る客は無神経・横柄な人が多い傾向にあります。こう言った人は自分がサービスを安くお得に受けることだけしか考えているだけではなく、無駄に細かい部分もあります。

そのため、入居後も何かとクレームを入れてくる可能性が高くなります。

仲介会社は、契約してしまえば入居後に対応することはなくなりますが、管理会社の付き合いを大事にする人は変な入居者を入れないように注意します。

無神経・横柄な人は入居後に管理会社にとってリスクになるので迷惑というわけです。

仲介手数料を値切るのは自由ですが、トラブルなく確実に仲介手数料を安く引越ししたいという場合は、はじめから仲介手数料を安くしてくれるサービスの利用をおすすめします。
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仲介手数料を安くする方法

仲介手数料を安くする方法

ここまで仲介手数料を値切るのはよくないという内容でしたが、場合によってはどうしても値引きをしたいというケースもあるでしょう。

そういった場合にどうすれば値引きに応じてもらいやすいか解説していきます。

不動産は商取引だと思いましょう。相手にとってメリットを提示することが交渉のコツです。

契約する意思を伝える

まずは契約する意思を伝えることです。部屋の案内時などまだ決まってもいないうちから交渉するのは相手からしたら迷惑です。

利用する不動産会社で必ず契約するのを約束した上で交渉すれば応じてもらえる可能性が上がります。

物件を絞り込む

SUUMOやホームズなどのポータルサイトであらかじめ内見したい部屋を絞りこんでおくことが重要です。それは、内見数が少なくなるほど営業マンの時間と労力が減るからです。

不動産会社は多くの人件費がかかっているため、内見時間を減らすことは直接的に人件費削減にもつながります。少しでも絞って内見することは相手にもメリットがあるので、それが交渉のしやすさになります。

友人・知人を紹介する

自分の友人・知人を紹介すれば交渉しやすくなります。できれば引越しすることがほぼ決まっている人を紹介しましょう。

広告しなくても新しいお客様が集客できるので、不動産会社側にもメリットがあります。

謙虚な姿勢で頼む

仲介手数料が安くなるのは当たり前だと思って交渉するのはNGです。交渉が却下されるだけならまだしも、物件自体が契約できなくなる可能性もあります。そのため、なるべく謙虚な姿勢で交渉していきましょう。

広告料付き物件にする

不動産会社の売上は仲介手数料以外に広告料があります。

仲介手数料の値引きを優先するのであれば、なるべく広告料付き物件を提案してもらえるように頼んでみましょう。

住める物件の選択肢が減りますが、広告料がなく仲介手数料が安い物件は不動産会社にとってなんのメリットもありません。どこまで相手にメリットを与えられるか考えて交渉することが重要です。

仲介手数料を値引きするのにも交渉のテクニックがいりますし労力がかかります。トラブルなく確実に仲介手数料を安く引越ししたいという場合は、はじめから仲介手数料を安くしてくれるサービスの利用をおすすめします。
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仲介手数料を値切る客への対応方法

仲介手数料を値切る客への対応方法

この記事を読んで頂いてる人の中には仲介手数料の値引きに困っている不動産営業マンもいるでしょう。値切る人にはどういった対応をするのか解説していきます。

そもそも対応しない

申し込みの段階になって交渉してくる人はそもそも対応しないという選択肢があります。先述したとおり、入居後もトラブルになり、管理会社からの印象が悪くなる可能性があるので、短期的な売上は減りますが、長期的には管理会社の信頼を損なうことがないというメリットがあります。

初回対応時に満額の旨を伝える

一番トラブルが少ないのはなるべく早い段階で仲介手数料の値引きはできないということを伝えることです。初回対応時、できれば集客の段階「弊社では仲介手数料の値引きは一切しておりません」などと伝えた方がトラブルが少なくすみます。

まとめ

本記事では「仲介手数料を値切る客」について解説してきました。

不動産会社側、利用する側それぞれに言い分はあると思いますが、なるべく早い段階で話し合うことがトラブル防止に重要といえます。

今は仲介手数料無料のサービスもあるので、安く入居することが目的の場合は、トラブル防止のためにもはじめから仲介手数料無料のサービスを利用しましょう。

仲介手数料を値切る客でよくある質問

仲介手数料を値切る客でよくある質問

仲介手数料を値切る客でよくある質問について紹介します。

仲介手数料はどのくらい値切れる?

不動産会社や物件によって異なります。まったく値切れないこともあれば無料になることもあります。

審査後に交渉しても大丈夫?

交渉するのは自由ですが、不動産営業からすれば良い気分はしないです。

仲介手数料を値切る客への対応は悪くなる?

自分の歩合が減って喜ぶ営業マンがいないことを考えれば良い対応になるのは難しいでしょう。

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