【大家監修】家賃交渉の言い方とは?値下げのタイミングや成功して入居するコツを徹底解説!
これから賃貸に住む、現在賃貸に住んでいて家賃を値下げしたいと思っている人もいるのでしょうか?
とはいえいままで家賃交渉をしたことがない人にとって値下げ交渉は少しハードルが高いです。
そこで今回は、家賃交渉で値下げをするタイミングやコツについて徹底解説していきます。
- 安く賃貸に住みたい
- 生活費自体を改善したい
- 自分でうまく交渉できるか不安
上記について一つでもあてはまる人にとって参考になる内容となってます。
私自身、現在不動産会社を経営しています。本記事では専門家や実体験に基づいた解説をしていきます。
ちなみに私が経営する城都不動産では、一都三県を中心に不動産事業をしています。少しでも気になったら公式ラインからお気軽にご相談くださいませ。
賃貸で費用を抑えるための手段として家賃交渉だけではなく初期費用の節約も効果は大きいです。いろいろと交渉してくれる不動産会社を選んでいきましょう。
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家賃交渉はした方がいい
家賃交渉をしたいと思った時点でチャレンジしてみることをおすすめします。
家賃の負担は大きい
家賃が家計に与える負担は非常に大きいです。人によって違いますが、おおよそ給料の2〜4割は家賃が占めているという統計もあります。
もし家賃2千円の値引きができるだけでも年間2万4千円節約できます。2万4千円給料を上げるのは簡単なことではありません。そう考えると家賃交渉する価値は十分にあります。
交渉にリスクは少ない
家賃交渉というと「図々しく思われるかもしれない・・・」と心配される方もいます。しかし、あくまでも交渉なので過剰に気にする必要はありません。
仲介会社も家賃交渉をお客様からお願いされるケースは珍しくありませんし、お客様にたのまれなくても自分から積極的に家賃交渉する営業マンもいるくらいです。
そして、管理会社も家賃交渉の対応をすることには慣れています。もちろん物件によって家賃交渉のしやすさは違いますが、話を持ちかけるだけならリスクはほぼありません。
家賃交渉が成功する理由
家賃交渉が成功するのは偶然ではありません。もちろん、たまたま運良くタイミングが合ったり営業マンに対応してもらえたからという要因もありますが、成功した理由を知っておくことによって、自分が交渉するときにも活用できます。
築年数に応じて相場が下がる
一般的に物件の価値は築年数によって下がっていきます。SUUMOなどのポータルサイトを見れば同じエリア、間取りでも築年数が新しい物件の方が家賃が高い傾向にあります。
築年数が古いほど家賃相場が下がるので、長く住んでいる人ほど家賃交渉がしやすくなります。
築3年のときに6万5千円で入居した物件
上記物件の15年後の相場が6万円だとしたら、すくなくとも5千円は交渉できる可能性があります。もし現在住んでいる家の居住期間が長ければ交渉の余地は十分にあります。
大家にとって空室になったら困る
大家は家賃収入が主な収益源です。そのため入居者が退去してしまうと退去した日から家賃収入がなくなります。それだけではなく、新たな入居者を探すためにも時間とお金がかかります。
そのため、少し家賃を下げるだけで退去しないですむなら家賃交渉に応じようと考える大家さんもいます。
私も更新のタイミングで家賃交渉が入ったら、居住期間や空室リスクを考慮し、金額次第では家賃を下げます。
家賃交渉の下準備とタイミング
家賃交渉はただ金額を下げるように伝えるだけだと値下げの可能性は上がりません。交渉である以上はそれなりの下準備とタイミングを見極めることが重要です。
事前に周辺相場を調べる
まずは家賃交渉する物件の周辺相場を調べましょう。家賃相場はSUUMOで対象物件に近い条件を入れればおおよそはわかります。
また、見える!賃貸経営では賃貸需要やエリアごとの空室率がわかります。見える賃貸経営は不動産投資家向けのサイトですが、家賃交渉のときにも役立ちます。
値下げのタイミング
値下げのタイミングはオフシーズンを狙うことです。賃貸需要は繁忙期といわれる1〜3月に一気に高くなります。需要が高い期間に交渉したとしても、他の入居者が見つかりやすいため交渉に応じてもらいにくいです。そのため、6〜8月の閑散期に交渉しましょう。
新たな入居者も見つかりにくいので、他の期間よりはグンと交渉してもらえる確率が高くなります。
空室が多い物件を狙う
空室が多い物件は多いほど入居者募集に苦戦していることになります。そのため、ポータルサイトにいくつも別の部屋が掲載されている物件は交渉しやすくなります。
逆にいままで満室だった物件のうち1室が募集に出されている場合は交渉も難しくなりやすいです。
値下げ額を考える
家賃交渉は値下げ額が大きすぎると交渉に応じてもらいにくくなります。相場より少し安い金額くらいなら交渉してもらいやすくなります。
物件によってもどのくらいの家賃を値下げられるか変わるので、いままで家賃交渉が通った時の金額を不動産会社に確認してもらうのも方法のひとつです。
家賃以外の部分も交渉してみる
もし賃貸でコストを下げたい場合は家賃だけではなく、その他の費用の交渉も重要です。例えば複数の交渉をした場合は最低でもどれか一つを応じてもらえる可能性が高くなります。
自分でどれを優先したいのか整理してから交渉にのぞみましょう。
家賃交渉の言い方
ここからは家賃交渉をするときにどういった言い方をすればいいのかについて解説していきます。
ストレートに聞く
特に理由を言わず、ストレートに聞くのも一つの方法です。特に交渉に慣れている営業マンは理由を聞かなくても営業マンから交渉の理由を提案してくれるので、こちらで交渉の方法を考える必要がなくて楽です。
契約の意思を伝える
家賃を交渉したい物件と他の物件で迷っていることを伝えましょう。実際に同じ様な条件で家賃が安い物件を伝えれば本当に迷っていることを伝えやすくなります。
長く住む予定を伝える
大家さんにとっては長く住んでもらうことによって賃貸経営が安定するのであらかじめ長く住むと言ってもらえるのは安心です。
ただ、口だけで長く住むといって早く退去していく人もいます。そのため、できれば本来は2年契約のものを3年に変更したり、契約期間内の違約金を増やすなどの条件を提案すればより説得力が出るため交渉に応じてもらえやすくなります。
家賃交渉の例文を紹介
実際に交渉するときにどのように伝えればいいか例文を紹介します。こちらの例文はメールでもつかえます。
これから入居する物件を交渉する場合の例文
物件Aですが、前向きに検討したいと思っています。ただ、物件Bも同じような築年数と間取りで家賃が安いため、どちらの物件にしようか悩んでいます。もし家賃を5千円下げることができれば物件Aで即決します。もし家賃交渉で申込書があればすぐに提出させて頂きます。
家賃を下げて頂いた場合はなるべく長く住みます。契約期間を長くし、期間内の解約の場合は違約金を多く払います。よろしくお願いします。
現在入居中の物件を交渉する場合の例文
現在入居中の物件Aですが、更新を機に退去を検討しています。しかし、管理会社様の対応が良いので、家賃によってはもう少し長く住みたい気持ちもあります。周辺相場がだいたい5万円なので、できれば4万円台にして頂けると助かります。
家賃を下げて頂いた場合はなるべく長く住みます。契約期間を長くし、期間内の解約の場合は違約金を多く払います。よろしくお願いします。
家賃交渉をする上での注意点
家賃交渉はお金がかかりませんし、自由です。しかし、あらかじめ注意点を把握しておかないと思わぬトラブルになる可能性があります。どういった点に気をつけていけばいいか具体的に解説していきます。
厳しい大家には注意
大家さんの中には家賃交渉に厳しい人もいます。中には交渉してきた途端に入居拒否したり退去を促す人もいます。
こういった大家さんかどうか入居者側はわかりません。そのため、トラブル防止のためにもどういう大家さんか不動産会社に確認しておくことも重要です。
自分の要求ばかり言わない
家賃だけではなく、条件交渉のときには自分の要求ばかり言わないことです。
- 仲介手数料は無料で
- 付帯商品は全部外して欲しい。
- 家賃を下げて欲しい
- フリーレントをつけてほしい
- 違約金はそのまままで
上記のようにすべて自分にしかメリットがない要求を言っても交渉に応じてもらえなくなるだけではなく、何かのトラブルのときに対応してもらえなくなる可能性もあります。
不動産会社も大家さんも人間なので、相手側にもメリットがあるような提案をしていきましょう。
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まとめ
本記事では家賃交渉の方法について解説してきました。
不動産会社に交渉を依頼することになるので、最終的に家賃を下げるかを決める大家さんと直接交渉することはできません。
そのため、大家さんときちんと交渉してくれる不動産会社を選ぶことが重要です。
交渉を積極的にしてくれる不動産会社を選んでいきましょう。
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