不動産で部屋探しをする際、仲介手数料無料のサービスを利用しようと検討されている方もいるのではないでしょうか。特にぜろいちくんは仲介手数料無料のサービスとして有名ですが、注意点を把握しておかないと思わぬところで損する可能性があります。
そこで今回は、仲介手数料無料サービスのリスクや問題点について徹底解説していきます。後半では利用する上での対策についても触れていきます。
- 仲介手数料を安く契約したい
- 不動産会社に悪く思われたくない
- 安心して新居に住みたい
上記について一つでもあてはまる人にとって参考になる内容となってます。業界で経験してきた本音をお伝えしていくので、本当に知りたい方だけ最後までお読みくださいませ。
部屋探しで失敗しないためにはおとり広告がなく、きちんと運営されているサイトを利用することが重要です。特に首都圏の場合はエアドアというお取り物件がなく最新情報が掲載されているサイトの利用がおすすめです。▶︎公式サイトはこちら
仲介手数料について
報酬は国土交通大臣によって定められ、不動産業者はその額を超えて報酬を受けることはできません。不動産会社が不動産を仲介したときに受け取れる報酬は「賃料の1ヶ月分以内」が上限です。
「宅地建物取引業法第46条」に規定されています。
(報酬)第四十六条
1.宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。
2.宅地建物取引業者は前項の額をこえて報酬を受けてはならない。
宅地建物取引業法
注意点としては報酬はあくまでも上限というだけで、一定額を定めているわけではありません。下限については規定も罰則もないため、不動産業者が仲介手数料を無料にするのは自由です。
もちろん、仲介手数料を1ヶ月より多く取るのは違法です。(仲介手数料の規定を超えて請求されたら宅建協会に通報しましょう。)
また、重要なのが仲介手数料は借主の承諾なしに賃料1ヶ月分の請求はできません。逆に言えば承諾があれば賃料1ヶ月分の請求はできます。
仲介手数料が安くなる理由
上限が賃料1ヶ月分にもかかわらず、ぜろいちくんなどの業者が無料で対応できるのは限界までコストを削っているからです。
特に家賃や広告費を大幅に削っています。不動産会社はこの2点に大きく経費がかかっていますが、ネット中心の集客にしているため、手数料を安くできるというわけです。
仲介手数料無料サービスの事例
仲介手数料の無料のサービスとしてはぜろいちくんが有名です。
「ぜろいちくん」に住みたいお部屋情報をLINEのメッセージでお送りいただくだけで、仲介手数料が0円か1万円(税込)になるサービス。特に来店は不要。一都三県や関西の一部地域で展開。
一般の不動産屋のように営業はありません。また、店舗もないので、現地待ち合わせで決めています。
ぜろいちくんのようなサービスではタダスムや東京なっとく不動産があります。
仲介手数料無料の問題点やリスク
仲介手数料無料は大幅に引越し費用を削減できますが、当然リスクがあります。具体的にどういったリスクがあるのか解説します。
他の物件に振られる可能性がある
仲介手数料無料の物件での、大家からの広告料があれば収益になります。
しかし、広告料がなけらばほぼタダ働きです。
そのため、広告料が出ない物件に問い合わせがあった場合、「そこの物件埋まってますよ。」と言われる可能性もあります。
他の広告料つく物件の方が利益になるからです。もし問い合わせした物件がホントは空いている物件だとしても広告料がつかなかつたら「申し込みが入った」と嘘をついて広告料がつく物件に振る可能性も・・・
自分で探すのに手間がかかる
基本的に仲介手数料無料の不動産会社は部屋を探してくれません。
自分でネットで部屋を探してリンクを送る必要があるので、手間や時間がかかります。
そのため、自分では見つけられない穴場物件や新着物件を見逃す可能性があります。
部屋探しに慣れていない人にとってはデメリットです。
内見や申し込みしても断られる
仲介手数料無料の業者は不動産業界から評判が悪いです。管理会社や貸主によっては仲介手数料無料の業者からの内見や申し込みを断るところもあるくらいです。
申し込みが入っても、業者の欄に仲介手数料無料業者の名前が入っていたら断るところが実際にあります。
これは不動産業界のルールが関係しているからです。
仲介手数料無料の業者はそのビジネスモデル上、不動産業者からの印象が悪いです。
不動産業者の印象が悪い
仲介手数料無料のサービスは他社がわざわざ広告料を支払っているポータルサイトからユーザーに直接URLを送らせるビジネスモデルです。この行為は「抜き行為」(横取り)といってもいいものです。
リベ大不動産の事例
リベ大不動産・・・YouTuberの両学長が運営しているサービス
実際にリベ大は仲介手数料無料のビジネスモデルで裁判沙汰にもなっています。
『リベ大はポータルサイトに他社が出稿した物件情報を入居希望者に提供させ広告費が得られる物件であれば仲介手数料無料で、広告費が得られない場合は賃料の0.3カ月分の仲介手数料で物件を紹介。たすけ隊は同スキームを「広告ヌキ行為」としてポータルサイトの著作権を侵害する違法行為であると主張』
全国賃貸住宅新聞より引用
実際に判決はまだ出てないませんが、そもそもモラルを疑う行為です。一部の不動産業者からは「横取り不動産」と言われています。
もちろん、自社でSUUMOに掲載して直接問い合わせてきたお客さんに手数料を割り引くのは自由です。
ただ、他社が金を払っているものを利用するのはモラルが低いと言わざるをえません。
仲介手数料無料で儲かる?
そもそも不動産業者の立場からすれば仲介手数料無料で儲かるのか疑問です。
いくらコストを削ったとしても収入が少なすぎるからです。
広告料がでない物件については1万円。内見するスタッフの人件費や交通費・契約手続きのコストを考えたら只働きというより赤字になります。
大家から広告料が出る物件でその分の損失を補填しているのかもしれませんが、そこまで利益が出るとも考えられません。
結局リスティングやインスタ広告などネット広告を使わなければ集客できません。特に今回ぜろいちくんははスタッフも増員するようです。自転車操業にしか思えません。いずれパンクの可能性も・・。
大家さんも注意
大家さんが自分の物件を仲介手数料無料のサービスを通して決めてしまったら、今後他の仲介業者に紹介してもらえなくなる可能性があります。
他の業者はポータルサイトにお金を払って掲載しています。
身銭を切って集客してるのに、仲介手数料無料のサービスに横取りされて面白いわけがありません。
「あそこのオーナーの物件は掲載しても意味ないからやめよう」と思われます。
不動産業界は狭いので、他の会社にも噂が広まればどこからも掲載してもらえなくなります。
仲介手数料無料をする上での対策
仲介手数料無料はリスクやデメリットもありますが、対策がないわけではありません。どうすればよりリスクを減らして活用できるのか解説します。
管理会社や貸主に直接問い合わせる
まずは気になる物件があれば管理会社や貸主に直接問い合わせるという方法です。
直接問い合わせをすればフリーレントや家賃減額に応じてもらえる可能性もあります。
現地に行けば看板が出ていることが多いので、手間でなければ現地に行ってみましょう。
複数の仲介手数料無料業者に問い合わせる
リスクやデメリットをわかった上でも利用指定場合は複数の業者に問い合わせることも重要です。
申し込み情報を一つだけに送ると「申し込みが入った」と嘘をつかれ、他の物件を紹介される可能性があるため、それを防ぐためには複数の問い合わせることが大切です。
まとめ
「ただほど安いものはない」「安かろう悪かろう」とはよく言ったものです。
安いサービスはそれなりの理由がある。さまざまなデメリットやリスクがあるので、値段ばかりに気を取られていると足をすくわれるので注意です。
値段を取るか、サービスを取るのかよく考えて部屋探しをしていきましょう。
コメント