不動産業界で”本当に役立つ”有利な資格10選!活用法や転職のコツを徹底解説!

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中西諒太
監修者
静岡県出身。株式会社了代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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  • 「これから不動産業界に就職しようと思ってるけど、資格取得を考えている」
  • 「現在不動産業界で働いていて、スキルアップのために有利な資格が知りたい」

今回は、こういった悩みを持つ方に向けての内容となってます。

私自身、不動産業界でいてきた経験があり、複数の資格を取得してきました。

その経験上、資格が不動産業界で働く上でどのような資格が役に立つか熟知しています。

本記事では不動産業界で有利な資格の難易度を★印で5段階で表記しています。

どの資格から取ればいいかわかる目安になるだけではなく、キャリアアップについても解説しています。不動産業界でキャリアを築いていく上で役に立つのでぜひご参考ください。

不動産業界は他の業界とは違った独自のルールや待遇があります。そのため、転職活動をするときはより不動産事情に詳しいところから情報収集をしていくことが重要です。不動産業界の転職に成功したい場合は以下の記事が役立ちますのでぜひご参考くださいませ。
不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

目次

不動産業界で働く上で資格は必要?

不動産業界の就職や転職に学歴が必要ない5つの理由でも解説していますが、不動産業界は他の業界に比べて学歴が資格がなくても入りやすいですし、十分に活躍できる可能性もあります。

ただ、宅建など実際の業務で資格がないと支障が少なからず出てしまうということも否定できません。

もし長く不動産業界で働く気があるのであれば、宅建資格はいずれにしても合った方が便利ですし仕事の幅も広がります。

本記事でご紹介するファイナンシャルプランナーなど他の資格については自身が働く仕事で必要に応じで取得しておけば問題ないでしょう。

いずれにしても自身のやりたい仕事から逆算して必要な資格かどうか判断することが重要です。

不動産業界で”本当に役立つ”有利な資格10選

不動産転職で有利な資格まとめ!

宅地建物取引士

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
宅地建物取引士国家資格約22万人17%
2022年度宅地建物取引士試験の概要

コスパの良さ  

一般的な知名度も高い宅地建物取引士資格。

不動産業界の運転免許証といってもいいくらい、持っていないと困るものです。

未経験でも不動産業界に入れますし、持ってなくてもできる仕事はありますが、キャリアを積んでいくのであれば必須の不動産資格です

他の法律系資格の中でも勉強しやすいので、難易度も高くありません。

独学で合格も十分に可能な資格です。

関連記事:宅建の勉強時間はどのくらいで合格できる?効率的な勉強方法も解説【テキストはいらない】

そのうえ、3〜5万円の資格手当が出る会社が大半なので、コスパ抜群です。

不動産業界で働く人は最優先で取るべき資格です。

管理業務主任者

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
管理業務主任者国家資格約1万6千人19.4%
2021年度宅地建物取引士試験の概要

コスパの良さ  

管理業務主任者は不動産資格の御三家の一つ。(残りは宅建とマンション管理士です。)

不動産仲介で使うことはあまりありませんが、管理系の仕事にはとても役に立つ資格です。

私のいた賃貸仲介の会社では資格手当があったので、管理ではなくても会社によっては手当がつきます。

資格の内容は半分以上宅建と重複していて、難易度は宅建と同じくらいです。

宅建ほど保有者は多い資格ではないですが、資格手当のことを考えるとコスパが良い資格です。

マンション管理士

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
マンション管理士国家資格約1.2万人11.5%
2022年度マンション管理士試験の概要

コスパの良さ  

一般的な知名度はあまり高くありませんが、国家資格です。

管理業務主任者と同じジャンルで、マンション管理会社で需要があります。

マンションは今後も増えていくので、マンション管理士の需要も上がってくるでしょう。

資格手当がつく会社が多いものの、合格率が10%を切ることもある難関資格の部類です。

資格手当の額に比べると決してコスパが良いとは言えませんが、不動産業界では一目置かれる資格です。

チャレンジしてみる価値は十分にあるでしょう。

ファイナンシャルプランニング技能士

資格名試験の種類2021年受験者数合格率
2級ファイナンシャル・プランニング技能士試験(学科)国家資格約2.7万人50%
2021年度2級ファイナンシャル・プランニング技能士試験

コスパの良さ  

ファイナンシャル・プランニング技能士試験は民間資格というイメージがある人もいるでしょうが、国家資格です。

不動産では「相続」「税金」「住宅ローン」と幅広い知識が必要で、ファイナンシャルプランニング技能士の資格をとることでこういった知識を補うことができます。

不動産業界内での転職でも資格も持っていると面接官の受けも良いです。

不動産業界でも資格手当が出る会社も増えてきていますが、保険や銀行などの別業界でも活躍できる資格です。

活躍できる業界、得られる知識、難易度などを考えるとコスパが良い資格だと言えるでしょう。

資格を取る前には情報収集することが重要です。FPや簿記資格についてはしかくのいろはというサイトで詳しく解説されているのでご参考ください。

住宅ローンアドバイザー

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
住宅ローンアドバイザー民間資格約1,400人80%
2022年度住宅ローンアドバイザー試験の概要

コスパの良さ  

住宅ローンアドバイザーはハウスメーカー、不動産仲介で活躍する資格です。

合格率は8割ほどと高いですが、資格手当が出る会社は多くありません。

資格手当は出ませんが、名刺や履歴書に書けますし、お客様からの信頼も得やすくなります。取る価値は十分にあります。

ただ、受験料は2万円以上と、宅建や管理業務の3倍以上かかりますが会社によっては受験料やテキスト代を負担してくれるところもあります。

金銭面でもよく考えていきましょう。

不動産鑑定士

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
不動産鑑定士国家資格約1,700人36%
2022年度不動産鑑定士試験の概要

コスパの良さ  

法律系の3大難関資格の一つです。(残りは弁護士、会計士)

一般的に弁護士や会計士ほど知名度は高くありませんが、非常に難しい資格です。合格率はそこまで低くないですが、受験者の層のレベル自体が高いのであまり参考にはなりません。

不動産鑑定士は土地家屋の価値を鑑定する仕事になり、需要は一定数あります。

不動産会社や企業内のキャリアアップもできますが、独立を目指すのもありです。

日本漢字能力検定

コスパの良さ  

漢検と不動産の業務は関係ないと思う人もいるかもしれませんが、不動産ではメールや書類など漢字を扱う場面が非常に多いです。

パソコンでの漢字変換に慣れてしまっているのと、読書の習慣がない人が大半なので、漢字を扱えない人は思いのほか多いです。

不動産用語はもちろんのこと、お客様の名前を読めない人さえいます。

できれば漢検2級くらいは一般常識として取っておきたいところです。

漢字は仕事だけではなく、一生使う物なので、勉強するのが早いのに越したことはありません。

資格手当などはありませんが、難易度も受験料も高くなく一生使える知識なのでコスパは良いです。

TOEIC

コスパの良さ  

グローバル化から、観光客だけではなく日本で働く人や学生も増えてきています。

賃貸仲介や不動産売買でも外国人のお客様と関わることが増えてきましたし。

「WEWORK」や「OYO]など外資系の不動産系企業が参入してきたり、外国人専用のシェアハウスも増えてきているので、今後は英語の需要が増えてくるでしょう。

はじめは日本の不動産会社で働きながら英語を勉強し、外資系企業にキャリアアップという方法もあります。
【2020年最新版】不動産業界の将来性について徹底解説します

司法書士

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
司法書士国家資格約1.2万人5.18%
2022年度司法書士試験の概要

コスパの良さ  

不動産営業よりも稼げるイメージはないかもしれませんが、平均収入は高いですし、独立すれば不動産営業マンよりはるかに稼げる可能性もあります。

ただ、超難関資格で取るまでのハードルが高いです。

難関大学の法学部の学生が落ちたり、通学して数年かかるのも当たり前です。

宅建の内容だと物足りなかった方や、難関資格に興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。司法書士は不動産の仕事でも関わることが多いため、不動産業界で働いている人の中には司法書士になる人もいます。

とはいえ勉強したからといって取得できる可能性がないことを考えると、決してコスパが良い資格とはいえません。

税理士

資格名試験の種類2022年受験者数合格率
税理士国家資格約5千人18%
2021年税理士試験の概要

コスパの良さ  

不動産の中でも、売買に関係する業務の中では税金を扱う場面が多々あります。

不動産業界で働いてる人が税理士になるというパターンは少ないですが、だからこそチャンスと捉えることもできます。

不動産業界の経験がある税理士が少ないため、不動産会社専門の税理士は需要があるでしょう。

司法書士と難易度は同じくらい高いですが、税理士は科目合格制度があるので、時間をかけて学習しやすい資格です。

短期間で取れるものではないですが、税理士になれば「安定・高収入」が狙えるので目指す価値は十分にあります。

不動産転職で有利な資格を考えるコツ

不動産転職で有利な資格を考えるコツ

これまで不動産業界に有利な資格を解説してきましたが、やみくもに取っていけばいいというものでもありません。

目指す資格を取る意味がなければモチベーションが続かないですし、時間の無駄になってしまいます。

重要なのは、あなたのキャリアプランを考えることです。

  • 「なぜその資格を取らなければいけないのか?」
  • 「資格を取ってどういったメリットを得られるのか」

仕事に関係ある資格から優先的に取ることが不可欠なのです。

紹介してきた資格は、不動産業界に有利なのは間違いありませんが、あなたの職種に合った資格を選んでいけば、さらに得られる効果は大きいです。

繰り返しになりますが、あなたのいまのキャリアとこれからのキャリアにつながりやすい資格から攻めていきましょう。

職種に相性が良い資格は、給料や昇進に反映されやすいのでおすすめです。

不動産業界の資格は多いに越したことはない

不動産業界の資格は多いに越したことはない

資格は優先順位を決めて取ったほうがいいとお伝えしましたが、取れるのであれば、多いに越したことはありません。

資格を持っていることで得をすることはあっても、損をすることはないのです。

持ってることで得られるメリットを解説します。

国家資格でなくならない

不動産の資格は、国家資格が多いです。

そのうえ、独占業務の資格のため、資格を保有している人にしかできません。

また、資格を持っていれば日本全国で働けるというメリットもあります。

なにかしらの事情で他県で住むことになっても、仕事で困ることは起きにくいのです。

死ぬまで永久になくならない(更新しなかったり、犯罪行為をすれば別)というのは大きなメリットです。

関連記事:【現役宅建士執筆】宅建士の仕事がない!?将来性はどうなるのか解説

信頼性が上がる

大学卒業などは、就職の際に有利になりますが、転職の際にスキルを判断するものには限りがあります。

いくら履歴書で志望動機や自己PRを作りこんだところで、主観の域を出ないということは否定できず、どうしても限界があります。

ただ、資格があれば、客観的に判断してもらうことができ、努力の指標にもなります。

また、名刺にも書けるので、お客様や取引先の信頼も持ってない人に比べて上がります。

信頼性が上がることで仕事を任せてもらい安くなります。

給料が上がる

不動産業界はインセンティブで稼いでるというイメージがありますが、実は資格手当も多いです。

大半の会社が宅建手当がでますし、その他の資格に手当がつく会社も多いです。

また、資格を持つことによって昇進にもつながります。

資格は給料を上げるのにダイレクトにつながるのです。

関連記事:宅建士の年収はいくら?宅建士になるメリットと収入アップのコツを徹底解説!

思わぬ転職や仕事につながる

不動産業界で働いていても、資格を取ってるうちに別の仕事に興味を持つことも珍しくはありません。

法律や税金について勉強した、司法書士や税理士になる人もいますし、銀行などの別業界に転職したり中には独立する人もいます。

こういったことは資格をとってきたからこそできることです。

チャンスがいつめぐってくるかはわかりませんが、資格を取ることで回ってきやすくなるでしょう。

関連記事:【高年収!?】フリーランスの不動産営業とは?現役宅建士が解説

不動産業界は資格を取ることがゴールじゃない

不動産業界は資格を取ることがゴールじゃない

不動産資格を取ることはゴールと思われがちですが、資格を取ってからがスタートです。

ただ、気を付けたいのが、転職する際は資格を取ったからといって必ず成功するわけではないということです。

資格を3つ持っている経験者⇒誤った転職方法⇒うまく転職できなかった

資格を持ってない未経験者⇒正しい転職方法⇒うまく転職できた

極論かもしれませんが、上記のとおり、資格が転職の成功につながるわけではありません。

資格は判断材料にはなるかもしれませんが、応募した企業の条件が悪ければ成功は遠くなってしまうことでしょう。

重要なのは、正しい転職の方法をすることです。

特に不動産業界の場合、求人は玉石混合なので転職経験が少ない方にとっては外れくじを引く可能性さえあります。

転職エージェントなどを利用し、効率良く転職活動をしていきましょう。

不動産業界の転職は注意が必要です。それはは会社によって待遇が大きく違うからです。不動産業界に強い転職エージェントを利用することでリアルな情報を得ましょう。不動産業界に強い転職エージェントは以下の記事で紹介しております。
不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

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