任意売却の相談先おすすめ３選【選ぶ際の注意点とコツも徹底解説】

2023年2月6日2023年9月20日

任意売却をはじめて検討している場合、どこに相談すればいいかわからない方もいるでしょう。任意売却は通常の不動産売却とは異なる専門的な知識が必要とされる取引です。

任意売却は競売に比べて多くのメリットがある一方で、相談先を間違えてしまうと大きな失敗につながります。

本記事では任意売却でどこに相談すればいいのかについて解説していきます。

本記事の内容

任意売却相談に必要な知識や資格
任意売却相談先の選び方のコツ
任意売却相談先を選ぶときの注意点

本記事を読むことによって適切な任意売却相談の相手を選び、任意売却を成功させる確率を上げることができます。

正しい情報を知っておくことは任意売却を進めていく上で必ず役に立ちますのでぜひご参考ください。

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任意売却の相談先

任意売却の相談相手はさまざまです。相談先が多くあるのは、それぞれ状況や相談内容が違うからです。状況によって弁護士の相談が必要であった場合、銀行や不動産会社に相談してもうまく進んでいかないことがあります。

任意売却相談の相手について知っておくことでこういった事態にならないよう備えておきましょう。

不動産会社

任意売却をする際にまずは不動産会社に相談するケースは少なくありません。それは最終的には不動産売却を目的としているという理由があります。

ただ、繰り返しになりますが任意売却は通常の不動産売却の取引と異なり専門的な知識や経験が必要です。

相談した不動産会社に任意売却の経験がなかったら的外れなアドバイスを受けてしまうリスクさえあります。

債権者との交渉から民法についての知識まで、任意売却に詳しい不動産会社に相談していく必要があります。

弁護士・司法書士

任意売却はローン返済が絡むケースが多いため、法律に詳しい弁護士や司法書士に相談することは間違いではありません。ただ、不動産売却のプロではないので、売却の相談先としてはふさわしくありません。

弁護士や司法書士に相談するのは、債権者と揉めていたり、自己破産や競売を視野に入れている際に検討するのが良いでしょう。

銀行

任意売却は住宅ローンを滞納しているケースが多いです。そういった場合はまずは銀行に相談することが必要です。

任意売却で不動産の売却活動を進めていく際には、売却価格や売却時期など債権者と相談して決めていく必要があります。勝手に手続きを進めていき、金融機関の心証を悪くしてもなんのメリットもありません。

なるべく早い段階で銀行に相談していきましょう。

任意売却相談に必要な知識や資格

任意売却は通常の不動産取引とは異なる知識や資格が必要となります。これらの点を踏まえ、任意売却で覚えておくべき基礎知識をご紹介します。

自身が情報収集するときや任意売却の相談先を選ぶときの基準にもなります。

不動産売却の知識や資格

任意売却をする際、おおまかな流れについては通常の不動産売却と同じです。そのため、任意売却の相談先が不動産会社となる場合は宅地建物取引業の免許が必須となります。できれば任意売却をしていく際の担当者も宅地建物取引士の資格を持っているとより安心できます。

残債処理の知識

任意売却では多くの場合住宅ローンなど残債があります。そのため、かならず債権者との交渉をする必要があります。

債権者と交渉する際には交渉の知識や経験をもった専門機関の存在が不可欠です。残債処理がうまくいくかによって任意売却の成否が分かれるといっても過言ではないため、自身でも情報収集をしていきましょう。

任意売却に関する法律に基づいた処理

任意売却は民法に基づいた債務整理になるため、法律に基づいた処理が不可欠です。

民法、民事訴訟法、民事保全法、民事執行法、区分所有法

不動産会社や銀行に相談する場合でも、弁護士など法律のプロと提携している場合だとより安心できるでしょう。

任意売却相談先の選び方のコツ

任意売却を検討している場合、相談先は複数あるので、状況に合わせて対応していく必要があります。

状況別にどこに相談していくのが最適なのか具体的に解説していきます。

ローン滞納ならますは銀行へ相談

ローンを滞納している場合はまずは銀行へ相談しましょう。ローンの滞納をしているのに先に不動産会社や弁護士に相談しても意味がありません。

銀行によっては返済期間の延長など柔軟に対応してくれるところもあります。それは、ローンを回収できなくなるのが銀行にとって１番のリスクだからです。

一番良くないのが銀行に催促されても相談にいかないことです。せっかく任意売却を進められるような状況だとしても、応じてもらえなくなる可能性すらあります。

手遅れになる前に相談していきましょう。

任意売却の方法・売却の相談は不動産会社

任意売却をする方法やより高く売るための相談は不動産会社が最適です。特に任意売却は売却できる期間が決まっているため、その期間内になるべく高い価格で売却する必要があります。

売却価格が高くても期間内に売却できないこともあるので、そのバランスを把握している不動産会社に相談するべきです。

任意売却の取引は通常の取引とほとんど同じではありますが、細かい部分で違います。当然、通常の不動産取引が得意だからといって任意売却もできるとは限りません。

任意売却の実績がある不動産会社に相談することが、任意売却の成功につながります。

債務整理については弁護士・司法書士

債務整理をする際は「残債の減額」と「分割払い」の２つのパターンがあります。

しかし、金融機関には債務に関する交渉の経験が豊富なため、金融機関に有利な条件で進められてしまいます。

そうならないために債務整理をする場合は弁護士や司法書士など法律の専門家に相談しましょう。特に自己破産を検討している場合は弁護士への依頼が必須です。

弁護士の相談費用が高額

弁護士に相談するデメリットとしては報酬が高額なことです。債務整理の場合、司法書士と弁護士の報酬は下記の通りです。

	着手金	報酬
司法書士	5万円	成功金額の２０％
弁護士	20〜30万円	成功金額の２０％

弁護士の相場は高額なので、債務整理の場合は司法書士に相談するのがおすすめです。
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ただし、自己破産の場合は代理人を自分で立てた場合の費用が20万円なので、弁護士を自分で立てた方が安くすみます。

任意売却＋自己破産の場合は弁護士に相談しましょう。

関連記事：任意売却をしたら連帯保証人はどうなる？円満な解決方法を提案

任意売却相談先を選ぶ際の注意点

任意売却の相談先を選ぶ際にはいくつか注意点があります。注意点を把握しておくことで「ハズレ業者」に当たる可能性を減らせます。

実績がある

任意売却専門の不動産会社を選ぶことは大切ですが、実績がなにもなければ意味がありません。より多くの実績があることは、その分ノウハウが溜まっているので任意売却のトラブルにも対処できます。

任意売却は１つ１つの案件で内容が異なります。多くの実績があれば当然うまくいく確率が上がります。何件の実績があるか明示している業者ならより安心して依頼できます。

弁護士や司法書士と提携している

不動産会社の中には「不動産が売れればいい」とだけ考えている業者があります。もちろん、不動産が高く売れればその分の残債が減りますが、それ以外にも考えなければいけないことは多々あります。

特に任意売却の場合は法律が絡んでいるため、弁護士や司法書士と提携している不動産会社の方が安心できます。

家から近い

任意売却をする上では、家からある程度近い業者を選びましょう。理由は２つあります。

1つ目は家から近いほうが気軽に相談できること。2つ目は家から近い業者の方がより相場を把握しているからです。

任意売却するときの売却価格はなるべく相場を把握している業者のほうがより高い金額で売れやすいですし、売却活動もしやすいです。

もちろん、場合によっては近場で探すことが難しいかもしれませんが、あえて理由がない限りは遠くの業者を選ぶのは避けましょう。

任意売却で相談するべきこと

「任意売却の相談先についてはわかったけど、具体的になにを相談すればいいのかわからない」

上記のような疑問をもった方に向けて具体的に解説していきます。

本当に任意売却をするべきか

【意外！？】任意売却は住宅ローン滞納なしでも可能！【できないケースも解説】でも解説しましたが、任意売却はローンを滞納していなくてもできます。そのため、不動産売却によってローンを完済できるのであれば任意売却をする必要がないケースもあります。

逆に、状況によっては自己破産をした方がいいというケースもあります。

任意売却だけが現状を良くするための手段ではないため、自身にとって何が正しい選択か相談してみましょう。

任意売却のスケジュール確認

任意売却は時間との勝負です。任意売却について相談する際にはどういった流れで、いつまでに何をすればいいのか知る必要があります。

任意売却についてスケジュールを把握しておけば何をしていけばいいかわかるので、相談してみましょう。

任意売却の具体的なスケジュールについては任意売却はいつまでにする必要がある？競売までの期間から具体的な進め方を徹底解説でも知ることができます。

任意売却のローン返済について

任意売却はローン返済をするのが目的というケースが多いです。そのため売却してどのくらいローンが減るのか、毎月いくら返済する必要があるのかシミュレーションしておくことが重要です。

返済プランがわかれば、家計についても立て直しがしやすくなります。

引っ越し時期と費用について

任意売却は売却益から引っ越し費用を負担できます。金額の上限は決まっていますが、競売にはない大きなメリットです。

任意売却のスケジュール確認の際に、あわせて引っ越し時期と費用についても相談してみましょう。

まとめ

任意売却はとにかく時間との勝負です。本記事では任意売却の相談先について解説してきましたが、一番良くないのはなにも行動を起こさないことです。

行動せず時間だけが過ぎた結果、滞納金額だけ増え気づいたら競売に・・・というケースは多いです。

相談してみるだけならお金はかかりません。まずは不動産会社、金融機関、法律事務所と相談してみるのも一つの方法です。

行動しながら考えていきましょう。

任意売却の相談先おすすめ３選【選ぶ際の注意点とコツも徹底解説】