不動産事務職の仕事内容とは?”未経験”でも転職できる理由や待遇が良い求人を探すコツを徹底解説
不動産事務職を目指している人にとって、どういった仕事をするのか気になったり、業務はきつくないのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか?
不動産業界に関わったことがなければ仕事内容がきついかどうか気になるのは当然のことです。
今回は、不動産事務の仕事内容や以下のことについて徹底的に解説していきます。
- 未経験でも不動産事務に転職できるか気になる
- 宅建など資格があれば有利?
- 待遇の良い不動産会社で働きたい
上記について一つでもあてはまる人にとって役立つ内容となってます。
私自身不動産業界での転職経験があり、現在も現役として活動しています。その経験から、どうすれば失敗する確率を下げ、成功させられるかについて解説していきます。
不動産業界は他の業界とは違った独自のルールや待遇があります。そのため、転職活動をするときはより不動産事情に詳しいところから情報収集をしていくことが重要です。不動産業界の転職に成功したい場合は以下の記事が役立ちますのでぜひご参考くださいませ。
→不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!
不動産事務職の仕事内容について
不動産事務職は一般の事務職と同じように基本的には内勤です。ただ仕事内容は不動産業界特有のものがあります。具体的に不動産事務職はどういった仕事内容なのかについて解説していきます。
事務職の業務
事務職では一般の事務職と似た業務だけではなく、不動産業界独特の業務もあります。
電話やメールの対応
お店や事務所にかかってくる電話やメールは基本的には事務職が対応します。誰の担当かわかれば担当の営業マンが対応しますが、新規のお客様や同業者・取引先の対応は基本的には事務職の仕事です。
電話やメールの対応で求められるのは返事の早さです。お客様への対応が遅くなると他社へいってしまうので、自社を利用してもらうためにもとにかく早さが求められます。
窓口でのお客様対応
不動産業界は業種によっても異なりますが、お客様や業者が来店することが多いです。一般的に接客面の仕事は営業マンが行いますが、初めて来店された方などの対応は事務職がします。
お茶出しやアンケートを書いてもらうなどそこまで難しい接客が求められることは少ないですが、会社によっては営業マンが不在のときに事務職が最低限の営業(たとえば物件資料を渡すなど)をすることもあります。
書類作成の仕事
書類作成は事務職のメインの仕事です。ワードやエクセルを使い契約書類を作成することになります。他の業界では契約書の電子化が進み、オンライン契約をする会社もありますが、不動産業界の場合はまだ書類として管理するのが主流です。
そのため、書類作成はもちろん、ファイリングや製本など管理する能力も必要になります。
間取り図の作成
物件資料を作る際は間取り図も必要です。会社によっては間取り図作成を外注しているところもありますが、社内で作成する会社もあります。
間取り図といっても建築図面のような複雑なものではなく、イラストのようなシンプルなものですし、専用のツールもあるので専門的な知識は必要ありません。
1Kの間取りだと早い人だと5分ほどで間取りを作成できます。
写真撮影・編集
物件をネットに掲載する際には物件写真が必要です。最近ではVRや動画・パノラマなどさまざまな種類があります。
写真は物件の問い合わせにつながる重要なものですが、事務職が撮影することもあります。写真次第で会社の売上が変わってくるといっても過言ではないので、やりがいがある仕事です。
入居申し込みなどの対応
お客様が物件を気に入ったら申し込み手続きを事務職が行うこともあります。
物件登録
不動産は常に物件が新しく出てきて入れ替わりがあります。そのため古い情報を削除したり、新規物件の登録をするなど更新する必要があります。物件情報が間違っていると実際に問い合わせがあったときにトラブルにつながることもあるので、正確に入力することが求められます。また、他社との差別化のために早く入力できる迅速さも必要です。
広告運用
不動産会社によっては事務職が広告運用を担当していることがあります。広告運用といってもリスティング広告からSNS広告までさまざまです。
最近はインスタやTikTokで不動産会社の広告をする会社も増えてきました。新しいものを取り入れるのに抵抗がない会社では広告運用を任されることもあります。
賃貸メインの場合
賃貸メインの場合は売買とはことなり対応するお客様の人数が多いので必然的に来客対応や予約管理などの件数が多くなります。
特に1〜4月の繁忙期は営業だけではなく事務職も忙しく、会社によっては事務職が物件案内を手伝うことがあります。電話対応や契約書類などさまざまな業務の数をこなせる能力が求められます。
売買メインの場合
お茶だしや電話対応など、基本的な事務作業は売買でも賃貸と変わりません。売買の場合は賃貸とは異なりポスティングをする機会が多いため、チラシの作成を事務職がすることがあります。
また、売買はより専門的な知識が必要になるため、契約書の作成は宅建資格がある事務職が担当するという会社もあります。事務職は宅建が必須というわけではありませんが、持っていればさらにできる業務の幅が広がります。
宅建事務の場合
不動産事務職の人の中には宅建資格を持っている人もいます。宅建資格を持っている場合は重要事項説明や契約書の記名・押印をすることがあります。
大半の業務は通常の事務職と同じですが、宅建資格があるからこそできる仕事があります。その上宅建は資格手当が2〜5万円出るので不動産業界でキャリアアップしていきたい人にとってはおすすめです。
関連記事:【悲報】宅建事務はきつい!?メリットと向き不向きについて徹底解説!
不動産事務職の仕事が向いている人の特徴
不動産事務職は一般の事務職ができればそこまで苦労することはありません。とはいえ不動産業界ならではの仕事もあります。その点を踏まえてどういった人が不動産事務職に向いているのか解説していきます。
慎重で細かい作業ができる
不動産事務職は数字を確認したり書類を整理したりと細かい仕事を求められることが多いです。そのため慎重で細かい作業ができる人が向いています。一つの仕事をコツコツ進められる能力が求められます。
コミュニケーションスキルがある
事務職といっても不動産業界の場合は接客が必要な場面が多いです。また、営業サポート的な立場で仕事を進めていくことになるので営業とコミュニケーションをとっていく必要があります。電話やメールだけではなくチャットなどの連絡手段もあるので、状況によって上手くコミュニケーションを取っていける人に事務職の仕事が向いています。
関連記事:不動産事務は女性にピッタリ!年収を上げる方法やホワイト企業に就職できるコツを徹底解説!
臨機応変に対応できる
不動産業界の仕事全般に言えることですが、さまざまな業務が目まぐるしく入ってきます。メール対応をしながら突発的な来客に対応するなど、状況に応じてすぐに切り替えができる動きが求められます。
不動産業界では基本的にお客様都合で仕事が進んでいくことが多いので、他人のペースにも合わせられる人が事務職に向いています。
さらに詳しくは以下の記事でも解説しています。不動産事務職に興味がある人はご参考ください。
関連記事:不動産事務に向いてる人の特徴まとめ!仕事を探すコツについても解説
不動産事務職の仕事がつらいといわれる理由
不動産事務職はつらいという人もいます。もちろんその人の能力や会社の待遇によっても違いますが、どういった点がつらいのか把握しておくことで転職活動で会社選びをする際の参考になります。
金額面でミスが許されない
不動産業界は取り扱う金額が高いため、例えば請求書の金額が違っていたらクレームにつながります。もちろん会社内で何重にもチェックすることになりますが、神経を使う作業であることにはかわりません。
仕事の責任感という部分においてより精神的に負担がかかるという部分がつらいといわれる理由です。
会社によっては残業が多い
不動産事務職は営業に比べるとまだ負担が軽いといわれていますが、会社によっては残業が多いところもあります。せっかく緩く働きたいと思って事務職で転職活動を進めても働く会社の待遇が悪ければつらい思いをすることになります。
とはいえ転職エージェントを利用して会社の情報収集をしていけば入社後に大きなミスマッチが起きるリスクは低いでしょう。
不動産事務職のつらさについては以下の記事で詳しく解説しています。転職する上ではデメリットを知っておいた方が役立ちますのでぜひご参考ください。
関連記事:【注意】不動産事務はやめとけ!?働き方の実態やメリットを徹底解説!
不動産事務職の仕事は未経験でも転職できる
不動産業界の仕事は専門性がないとできないというイメージを持たれがちです。事務職についても未経験だと転職できないと考えている人も多いでしょう。
しかし、不動産事務職は未経験でも転職することができます。
基本的なパソコンの操作ができればOK
不動産事務職に転職する場合、最低限のパソコン操作はできた方が転職後にも仕事がやりやすくなります。ワード・エクセルやキー打ちなど基本的な操作ができれば不動産事務においては問題ありません。
不動産会社によっては独自のシステムやソフトを使うところもありますが、そういった場合は大半が入社してから覚えることになります。ただ。会社によってはZoomやチャットワークなど他の事務職で使うようなツールを取り入れているところがあるので、できればそういったツールを使えることができればより転職しやすくなります。
とはいえ会社によって使うツールは違うので、転職活動の際に転職したい会社の情報収集をしていけば問題ないでしょう。もし、面接時で聞かれた場合は入社までに独学しておくなどと答えればプラスのイメージを持ってもらえやすいです。
パソコン操作が難しい人はパソコン教室に通ってスキルを身につける方法もあります。
パソコン教室パレハは苦手な方専門のパソコン教室です。
苦手な方向けのオンラインレッスンが好評をいただいております。
オンラインでありながら、直接生で質問が出来ます。
詳細は下記をご覧ください。
→パソコン教室パレハ
資格はなくても良い
宅建資格はあった方がいいですが、なくても不動産事務職に転職することはできます。求人を探す際には未経験可能の会社を探していけば宅建資格がなくても採用してもらえる可能性が高くなります。
もちろん、将来的に事務職としてキャリアアップしていきたい場合は宅建を取得した方がよりチャンスは多くなります。
20代で転職したくてもスキルがない場合は工夫して求人を探したり対策を取っていかなければなりません。具体的な対策や心構えについては株式会社GOLD CAREER様が運営されているウルキャリの記事で解説しているのでご参考ください。
→転職したいけどスキルがない20代が知っておくべきこと【成功させるコツを紹介】
不動産事務職で働くメリット
不動産事務職で働くのはさまざまなメリットがあります。ノルマが地獄!?「不動産営業はきついからやめとけ」と言われる理由と転職がうまくいく方法を徹底解で触れているように不動産業界は営業がきついというイメージがありますが、不動産業界は比較的負担が少ないです。その点を踏まえて、具体的にどういった点でメリットが多いのか解説していきます。
働きながら専門用語が覚えられる
不動産業界では専門用語が使われます。他の業界では使われないため未経験で入ると最初は抵抗があるかもしれません。ただ、専門用語は働きながら自然と覚えられますし、何より一度覚えてしまえば他の会社にいったり営業にキャリアチェンジしても使えられるというのがメリットです。
どの業界にも少なからず専門用語はあるので、それなら一度覚えてしまえば一生ものの知識になる不動産事務職はメリットが大きいといえます。
精神的な負担が少ない
不動産事務職は営業と違ってノルマがありません。そういった部分では精神的な負担が少ないといえるでしょう。最近は不動産業界でも業務効率化や働き方が進んできて、残業などを強制する会社も少なくなりました。
転職活動で会社選びに失敗しなければ、不動産事務職で働くメリットは大きです。
知識の整理ができる
不動産事務職の場合は仕事をする中で知識が整理できます。特に期間や時間帯によって仕事がルーティン化されているので、一度事務仕事を覚えてしまえばスキルとして定着します。
また、実務で覚えた知識をプライベートで役立つ場面もあります。例えば部屋探しや住宅購入の際に事務仕事で覚えたことが役立ちます。また、同じ業界での人脈も増えるので、わからないことがあれば相談できるというのも大きなメリットです。
キャリアアップのチャンスがある
不動産事務職はキャリアアップのチャンスがあります。事務職として経験を積み管理職を目指したり、宅建やFPなどの資格をとって仕事の幅を広めることも可能です。
また、不動産事務職の求人は正社員だけではなくパートやバイトもあるので、ライフステージに応じた働き方も可能です。
臨機応変に働き方を変えることができるので、不動産事務職はメリットが大きいです。
関連記事:不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!
不動産事務職での転職を成功させる方法
不動産事務職も会社によって働きやすさが変わります。より有利に転職活動を進めていく方法を解説します。
志望動機を作り込む
不動産事務職でも志望動機の作り込みは重要です。楽に働けそうだからといって志望動機に盛り込むのはやめておくべきです。
今までの経歴や自分の性格のどの部分が事務職で活かせ、会社にどういったメリットや利益をもたらせることができるのか説明できれば、面接でも良い印象を持ってもらえます。
具体的な不動産事務職の志望動機の書き方については以下の記事で解説しています。未経験者向けの例文もありますのでぜひご参考ください。
関連記事:【未経験者向け】不動産事務職の志望動機の書き方を”業界歴6年の宅建士”が徹底解説!【例文あり】
不動産事務で待遇が良い求人を探すコツ
不動産事務職でどの会社が自分に合っているかは人によって違います。そのため、いくつかの転職エージェントに登録してみて、自分に合った会社を紹介してくれるエージェントを選ぶことが重要です。
自分により合った会社を選ぶことが不動産業界での転職を成功させるためには重要です。
コメント