宅建士の就職や転職が実務未経験でも”超”有利な理由【活躍できる転職先と転職がうまくいくコツも解説!】

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中西諒太
監修者
静岡県出身。株式会社了代表取締役。宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級|賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業を経営。
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宅建建物取引士(以下、宅建士)の資格を持っていながらも、現在別の仕事をしていたり、働いていない人もいるでしょう。あなたがもしいままで宅建が必要な仕事をしたことがない、つまり実務未経験の状態だった場合、転職ができるのか不安に思われているのではないでしょうか。

そこで今回は、下記のような悩みを持った方に向けて記事を書きました。

  • 宅建資格はあるけど実務未経験がないから転職ができるか不安
  • 宅建があれば実務未経験でも有利に転職できる業界が知りたい
  • 実務未経験でも転職がうまくいくコツがあれば知りたい

本記事では、「実務未経験でも転職ができるのか」だけではなく、後半で「転職活動を進めていくのにどう活動していけばいいか」や「年収アップの方法」についても解説していきます。

私自身、アパレル販売員という仕事をしながら宅建資格を取り、実務未経験の状態で不動産業界に入ったという経験があります。 そのときの転職活動の経験や、約4年間業界にいたときに学んだ知識を出し惜しみなく発信していきます。

記事を読むメリット
  • 未経験に有利な業界を把握できる
  • 宅建士のキャリアプランがわかる
  • 年収アップするコツがわかる
  • 転職成功の確率を大幅に上げることができる

本記事を読むことで上記のようなメリットがあります。

若干記事にボリュームがありますが、未経験の宅建士の方にとって必ず役立つ内容となってますので、是非ご参考ください。

不動産業界は他の業界とは違った独自のルールや待遇があります。そのため、転職活動をするときはより不動産事情に詳しいところから情報収集をしていくことが重要です。不動産業界の転職に成功したい場合は以下の記事が役立ちますのでぜひご参考くださいませ。
不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

目次

宅建士の転職が実務未経験でも有利な理由

宅建士の転職は実務未経験でも有利な理由

結論からいうと、宅建士の資格を持っていれば、たとえ実務未経験だとしてもまったく問題はありません。というより、むしろ宅建士資格があれば実務未経験だとしても就職するには十分なプラス材料になります。

宅建士は希少価値が高い

宅建資格があれば実務未経験でも転職は十分に可能です。

宅建は国家資格かつ独占業務の資格なので、それだけでも希少価値が高いです。

一般的に、「不動産業界=宅建」のイメージがあると思いますが、宅建を持っていない人も決して珍しくありません。というより業種によっては宅建を持っていない人の方が多いというのが現状なんですよね。

私自身、賃貸仲介と賃貸管理の会社にいたことがありますが、どちらも宅建所有者は少数でした。

独占業務は独立開業するのに必要というイメージもありますが、宅建の場合は1つの事務所で5人につき1人以上の設置義務があります。

宅建士が足りないと営業できなくなる可能性もあるので、少しでも多く宅建士を確保したい企業が多いのが現状なのです。

実務未経験だとしても宅建資格を持っている時点で評価の対象になり、経験者で宅建を持っていない人よりも採用する企業もあります。

独占業務

独占業務というのは、その資格を持っていないとできない業務のことです。国家資格で有名なところだと、弁護士や医者も独占業務の資格です。その資格の保持者以外の人が業務をすると法律違反になります。宅建の場合は「宅地建物取引業法」に定められた独占資格で、宅建士以外が下記の業務をすることは法律違反です。

宅地建物取引士の独占業務
  • 契約締結前の重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名・押印
  • 契約内容書面への記名・押印

上記の業務を必要とするのは主に不動産業界であるため、不動産業界が一番転職しやすいという理由です。

事務所要件

 宅建業者は1つの事務所につき、5人に1人は必ず事務所に常勤する専任の宅建資格保持者がいなければなりません。

ただ、実際は5人に1に以上の割合で宅建士が置かれている場合が多いです。というのも、1人しかいなくてその人が急に辞めてしまい人員が補充できなければ、その時点で不動産事務所は営業できなくなるからです。

以上のような理由からわかるように、不動産業界では常に一定の宅建士の需要があります。

また、他の業界よりも

  • 他の資格でステップアップがしやすい
  • 手当がつく会社が多い
  • 独立や起業に役立つ

というメリットがあるので、宅建を取ったら不動産業界に入る方が多いです。

賃貸と売買で迷っている方は以下の記事もおすすめです。

関連記事:不動産の転職、賃貸と売買のどちらがよい?【未経験者は賃貸がおすすめ】

宅建士は年齢が高くても転職しやすい

他の業界に比べて、実務未経験でも宅建を持ってるだけというだけで転職しやすくなります。

前述したとおり、宅建士を一人でも多く確保しておきたい会社が多いので、35歳を過ぎていても宅建を持ってるだけで一気に転職しやすくなります。

60歳を過ぎてから宅建を取って、第2の人生として不動産業界に入る人もいるくらいです。

もちろん、業種によりますが、チャンスは多いです。

宅建士は女性のキャリアチェンジにも有利

女性が宅建を持っていると、さまざまなキャリアで使えます。

事務職から営業までできますし、正社員から週数回のパートまでと雇用形態もシフトしやすいので、子育て中はパートで働き、落ち着いてからは正社員という働き方も可能です。

また、宅建を取れば、IT重説のリモート勤務や、契約業務の事務作業といったように柔軟に仕事を選択していくことができます。

在宅勤務が広がってきているので、さらに宅建を持つ女性の活躍の場は広がっていくでしょう。

関連記事:不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

実務未経験の宅建士が転職したときの待遇

実務未経験の宅建士が転職したときの待遇

休日について

不動産業界の場合は、基本的には水曜休みの会社が多く、土日の両方を休める会社は少ないです。

とはいえ、業種によっては土日の両方を休めるものもあります。

たとえば賃貸管理・ビル管理・社宅代行・事務系などは仲介ほど「お客様商売」ではないため、土日の両方を休める会社が増えてきました。

仲介の仕事も、シフト制で土日のどちらかを休めるところは結構あるので、転職の際はエージェントに相談してみましょう。

祝日や有休など休日事情については以下の記事でも解説しています。

関連記事:【不動産の転職】土日も休める?休日事情を徹底解説!

給与について

宅建資格があれば「重要事項説明」などができ、業務の幅が拡がるので、持ってない人に比べると必然的に年収があがります。

なによりも大半の会社で支給される「宅建手当」の報酬は大きいです。

下記は不動産の求人も多く扱っているdodaの求人になります。

赤枠で囲ったところをみると、「宅建手当3万円」とありますね。

doda

上記dodaの求人のように、企業によりますがは宅建手当はおおよそ2~4万円前後の範囲です。

資格手当だけでも年間数十万円になるので、それだけでかなりの年収アップになります。歩合のある不動産会社なら、さらに給料は高くなるので、年収数百万円上げることもそこまで難しくありません。

いずれにしても、宅建を取るのにかかった費用くらいはすぐに取り戻すことができます。

関連記事:不動産業界に強い転職エージェントおすすめ21選!選び方と成功のコツや注意点を徹底解説!

実務未経験の宅建士が転職できる年齢は?

結論からいうと、実務未経験でも転職できる年齢の上限はありません。それは人によるからです。先述したように、宅建士は独占業務の資格なので、持っているだけでもかなり有利です。

不動産業界の経験がなくても、定年を期に宅建を取り、不動産業界に入る人もいます。

もちろんいままでの職歴やスキルが問われるというのはありますが、それはどの業界や職種でも同じことです。「年齢が高いから・・・」というのは諦める理由にはなりません。

関連記事:不動産営業は何歳までできる?30代や40代の未経験でも転職できるかについても解説!

実務未経験の宅建士が転職しやすい業界と職種

実務未経験の宅建士が転職しやすい業界

ここからは、宅建をもっててこれから転職しようと思っている人に向けて、転職しやすい業界を解説していきます。

王道は不動産業界

宅建資格を持ってることによって入れる会社や仕事に活かせる職種はいろいろありますが、やはり一番転職しやすい業界は不動産業界に間違いありません。

それは、宅建資格にしかない下記の2つの特性が大きな理由です。

  • 独占業務がある
  • 事務所要件がある

金融も狙い目

一般の方は、宅建が不動産だけで使う資格と思ってることもありますが、それ以外に金融業で活躍してる方もいます。

特に住宅ローン関係に力を入れてる金融機関では、宅建資格の取得を奨励しているところもあるくらい不動産の知識を重要視しています。

さらに、「ファイナンシャルプランナーの資格を取ってスキルアップしたい」という方も金融機関に入る人が多いです。

宅建士が活躍できる職種

不動産業界というと営業のイメージがありますが、事務職でも宅建資格が活かせます。営業が好きではない方は事務職にチャレンジしてみるのもおすすめです。

最近ではIT重説も普及してきたので、在宅でできる宅建事務の仕事も増えてきました。正社員だけではなくパートやアルバイトとしても活躍の場があるというのも宅建士の大きなメリットです。

実務未経験の宅建士が年収を上げていく方法

未経験の宅建士が年収を上げていく方法

未経験で転職した場合に多いのが、

「中小企業で経験を積む→大企業に転職」

というコースです。

年収を上げていくには、当然待遇の良い企業を選んでいくことが必要です。いまの自分の市場価値の限界で入れる企業に転職していけば確実に年収は上がっていきます。

ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなど「ダブルライセンス」を取っていけば、さらに年収や市場価値が高くなります。
【2020年最新版】不動産転職で有利な資格まとめ!

また、年収だけを最優先に考えるのであれば、高歩合の営業や、独立することも一つの手段です。

いずれにしても、あなたのワークライフバランスが保てる範囲内で、年収を上げていく方法を考えていくことが重要です。

実務未経験の宅建士が転職する際のコツ

未経験の宅建士が転職する際のコツ

未経験でも宅建資格があれば転職しやすいですが、「これを抑えることによってより転職しやすくなる」というコツがあります。

志望動機と自己PRを徹底的に作りこむ

前職の経歴や、いままでの自分の経験、性格の自己PRを徹底的に作りこんでいきましょう。

志望動機

いまあなたがしてる仕事から結びつけても良いですし、希望の業界の魅力を挙げるなどの方法もあります。たとえば、

  • 接客業→営業として接客の仕事の幅を拡げていきたい
  • 歩合制があるから頑張って成果がでるところに魅力を感じた
  • 「手に職を」と思い取った宅建資格を取ったので最大限発揮できる業界を選んだ

人によって積んできた経験が違うので、あなたの経験から希望の業界にリンクづけていけば大丈夫です。

自己PR

もちろん、宅建資格を持ってること自体がPRになります。ただ、それだけだとどうしても直接業務につながる部分が資格以外で弱いというものがあります。

たとえば、自分の性格を実際の業務に関連づけます。

  • 忍耐強い→営業で売り上げが厳しくても耐えれる
  • 気配りができる→お客様に対して高いサービスを提供できる
  • 細かいところに気づく→事務処理で活かせる。

ざっくりですが、こんな感じです。

多少は強引に関連付けてる部分も出てくると思いますが、最初はあまり気にしなくて大丈夫です。

ちなみにですが、志望動機や自己PRを作っていく上では最初の段階ではネットで調べてまったく問題ありません。

「宅建 志望動機」や「自己PR 不動産」などで検索すればたくさん出てきます。

もちろん丸パクりは良くなく、調べた情報を自分に当てはめてみたり、少しずつアレンジしていき完成させるのが重要です。

とはいえ、自分で完成させただけでは客観的に内容がわからないので、ある程度の段階で第三者にみてもらいましょう。

転職の注意点

未経験でも、宅建資格があれば転職しやすいのは間違いありませんが、注意しておきたいこともあります。

それは、宅建士というよりも、従業員自体の数が足りていない会社です。

離職率が高かったり、業務がキツければ、働きたいと思う人も少なくなります。

従業員が足りないブラックな会社に転職してとしても、そこで宅建を活かせる可能性は低いでしょう。

転職活動を進めていく中では、慎重に求人を検討していく必要があります。

そこでおすすめなのが次に解説していく「転職エージェント」です。

【宅建士監修】不動産業界の転職で本当に役に立つおすすめの転職エージェントランキング!【経験者・未経験者別まとめ】では最低限宅建士が登録しておきたいサービスを紹介しています。

特に宅建Jobエージェントは「宅建」とつくこともあり、宅建士の求人に特化しています。実際に利用したときのレビュー記事もありますのでぜひご参考下さい。

関連記事:宅建Jobエージェントの評判や口コミ!実体験とアンケートでわかったメリット・デメリットを宅建士が徹底解説!

実務未経験でも宅建があれば転職は余裕

まとめ:未経験でも宅建があれば転職は余裕です

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

宅建資格か法律系の中では比較的とっつきやすいといわれてますが、8割以上が不合格になっている事実があることから、決して誰でも楽に取れる資格ではありません。

それに比べれば、転職活動は対策をきちんとしていけば簡単です。

いかに効率良く転職活動を進めていくことが成功への近道です。

転職エージェントなどをうまく活用して楽に進めていきましょう。

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