リースバックは銀行で申し込みできる?金融機関での取り扱いについて徹底解説

リースバックを検討している人の中には銀行などの金融機関に相談しようと思っている人もいますが、リースバックを銀行で申し込みすることは基本的にはできません。それは銀行は銀行法によって不動産業など他の事業を行うことが禁止されているからです。

ただし、宅建業者と提携していたり、銀行の子会社が宅建業の場合はリースバックを提供している銀行も一部あります。

本記事ではリースバックと銀行の関係やリースバックをする上での注意点について解説していきます。

本記事を読むことによってリースバックを失敗するリスクを抑えることにつながります。

  • 今の自宅に住み続けたい
  • 毎月の住宅ローンの支払いがきつい
  • リースバック以外に解決できる方法があれば知りたい
  • まとまった生活資金が必要

上記に1つでも当てはまる人やリースバックを少しでも検討している方にとっては役立つ内容となってますのでぜひご参考ください。

リースバック会社は自分に合った会社を探すことが最重要です。自分の希望に応えてくれるリースバック会社を見つけることができれば高額売却につながり、安心して自宅に住み続けることもできます。リースバックを成功させたい場合は複数リースバック会社に査定してもらうことからはじめましょう。
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監修者プロフィール

伊藤亮太

証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。

現在、不動産を含む資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演・を行っている。東洋大学経営学部および秀明大学総合経営学部非常勤講師
監修者情報はこちら

目次

リースバックとは

リースバックとは

リースバックは自宅を売却しまとまった資金を手にいれることができます。そして大きな特徴としては売却後に新しい買主に家賃を支払うことによって自宅に住み続けることができるという点です。

リースバックとリバースモーゲージは混同されがちですが、まったく別のものです。リースバックはまとまった資金が手に入れることができますが、リバースモーゲージは自宅を担保に毎月少しずつ資金を分割して手に入るもので、老後のために作られた商品です。

また、サブリースもリースバックと混同されがちですが、仕組みは全く違います。サブリースは不動産業者が所有者にリース料を支払い、第三者にリースした物件を貸し出すものです。

「リースバックとリバースモーゲージ」「リースバックとサブリース」の違いは以下の記事で詳しく解説しています。

リースバックを利用するメリット

リースバックを利用するメリット

リースバックのメリットを把握しておくことによって、自分がリースバックをしたときにどういったメリットを得られるかがわかります。

自宅に住み続けることができる

リースバックの一番のメリットは第三者に自宅を売却したとしても自宅に住み続けられることです。特にこどもがいる場合や引っ越し費用を節約したいなどの事情がある人にとってはメリットが大きいでしょう。また契約によっては将来的に自宅を買主から買い戻しできる可能性があります。

関連記事:リースバック後に買戻しは難しい!?買戻し価格やトラブルの対処法について徹底解説

まとまった資金がすぐに手に入る

リースバックでは売却資金で住宅ローンを完済し、余った資金は生活資金として使うことができます。特に通常の不動産売却とは違い売却活動をする手間がなく、リースバック会社との話がまとまれば最短数日で売却できるというのが大きなメリットです。短期間でまとまったお金が必要な場合にリースバックは有力な選択肢になります。

引っ越しがいらない

自宅を売却すると新居を探したり引っ越しを手配するなど手間もお金もかかります。しかしリースバックの場合は自宅に住み続けることができるので引っ越しのストレスがありません。特に引っ越しする必要がなかったり、自宅に住み続ける方がメリットが大きい人はリースバックのメリットは大きいです。

固定資産税など維持費の支払いがいらない

自宅を所有していると住宅ローンに加え、管理費・固定資産税などさまざまな維持費がかかります。リースバックをすれば家賃を支払うことにはなりますが、こういった維持費は基本的にはかかりません。突発的な支出がないため生活シミュレーションを立てやすいというメリットもあります。

関連記事:リースバックで固定資産税は払う必要がある?

売却を周りに知られない

不動産の売却活動をするにはホームページやチラシで広告を使って買主を探していく必要があります。当然、周囲の人も広告を見れる状況なので自宅を売却していることが知られてしまう可能性があります。一方でリースバックの場合は売却活動をせずにリースバック会社が買い取ってくれるため周囲に知られる心配がありません。それぞれ不動産の売却理由がありますが、どうしても周囲に知られたくない場合はリースバックがおすすめです。
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リースバックのデメリット

リースバックのデメリット

リースバックは人によってはデメリットになるものがあります。デメリットを知っておくことで事前準備で対策が取れたり、リースバック以外の選択肢と比較するときにも役立ちます。

売却金額が相場以下になる可能性が高い

リースバックの場合、売却金額が通常の不動産売却の場合よりも安くなる可能性があります。これはリースバック会社もリースバックをすることによってリスクがあるので仕組み上仕方がない部分があります。

ポイントは相場以下で売却したときに住宅ローンを完済できないことです。住宅ローンは完済しなければ抵当権の抹消が認められないためリースバックができなくなります。

もし完済できなくてもリースバックをしたい場合は任意売却という方法があります。ただ任意売却をしても住宅ローンの残債はなくならないので注意です。

リースバックが認められないことがある

リースバックはリースバック会社に依頼したからといって必ず認められるわけではありません。例えば競売にかけられているケースはリースバックは利用できません。そもそも競売でになると自宅を退去しなければなりません。ただタイミングによっては任意売却とリースバックを組み合わせることも可能です。

家賃が相場より高くなる傾向がある

リースバックの場合、家賃は相場ではなく売却価格から設定されることが多いです。そのため家賃が高くなるケースがあります。事前に家賃をシミュレーションし、払い続けることができるのか確認していきましょう。

修繕費は借主負担のケースが多い

リースバックをすると所有権はリースバック会社になります。先述したように維持費はかからなくなりますが、その分リフォームやリノベをしにくくなったり修繕費を負担することになります。賃貸借契約の場合、基本的に何か故障したら貸主が負担しますが、リースバックの場合は借主負担が基本というところがデメリットです。

ずっと住み続けられる保証はない

賃貸借契約には普通賃貸借契約と定期賃貸借契約の2種類があります。リースバックの場合は定期賃貸借契約になることが多いです。定期賃貸借契約の場合は更新できないと退去を迫られるというリスクがあります。

とはいえリースバック会社の中には普通賃貸借契約を提供しているところもあります。どうしても長く住み続けたいという場合は契約についてきちんと確認しておくことが重要です。

リースバックはデメリットやトラブルを把握しておくことによって事前に対処することが可能です。リースバックのトラブルについては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:リースバックはやばい!?トラブル事例と後悔しないための対策を徹底解説!

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リースバックは銀行で利用できるのか

リースバックは銀行で利用できるのか

リースバックは銀行で利用できるのかについて具体的に解説していきます。

リースバックを申し込みできない銀行が多い

リースバックは銀行が直接サービスを提供していません。多くの場合は宅建業者と提携していたりグループ会社が提供しているという形をとっています。

銀行がリースバックを提供できない大きな理由としては銀行法が宅建業を行うことを禁止しているからです。

銀行法は、銀行に関して定めた日本の法律。 銀行の業務の公共性に由来する信用維持、預金者保護などと、金融の円滑のための銀行業務の健全、適切な運営を確保することを目的とする。銀行業に関するいわゆる「業法」である。 1981年6月1日に公布され、旧法である銀行法を全改正する形で制定された。

出典:Wikipedia

リースバックは銀行で利用することができるのか詳細について解説していきます。

リバースモーゲージは取り扱っていることがある

リースバックは宅建業を持っている不動産会社ではないと取り扱いができません。一方で、リバースモーゲージは貸金業の登録があればできるので、金融機関でも取り扱っているところは多いです。逆にリバースモーゲージの場合は不動産会社が取り扱っていることがまれです。

リースバックとリバースモーゲージの違いについては下記の記事で解説しています。

関連記事:リースバックとリバースモーゲージはどう違う?それぞれのメリット・デメリットを解説

銀行のグループ会社なら取り扱いがある

リースバックは一部の銀行が他の会社と提携するという形で提供しています。銀行は銀行法で他の事業が禁止されているので、直接リースバックのサービスは提供できないというのが実際のところです。

リースバックは自宅を売却して住み続けることになるのでれっきとした不動産取引です。不動産取引をする上では宅建業の免許が必要になりますが、銀行は宅建業の免許の取得ができません。

かといって無免許でリースバックを行うと宅建業違反になってしまうので、直接的にリースバックができないということになります。

法人向け不動産リースの取り扱いが多い

法人向け不動産リースの取り扱いが多い

リースバックは個人が選択する不動産売却というイメージがありますが、法人でもリースバックを使うことがあります。実際のところ、銀行の中には法人向けのリースバックを扱っているケースが少なくありません。

本記事では個人向けのリースバックが主な内容ですので割愛しますが、法人のリースバックについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

関連記事:リースバックは法人でできる?メリット・デメリットと利用がおすすめの法人の特徴を解説

リースバックの対応をしている銀行

リースバックの対応をしている銀行

リースバックを直接的ではない形ですが、提携先の宅建業者を紹介するという形で提供している会社も中にはあります。

ずっと住まいる

ずっと住まいる
会社名 SBIスマイル株式会社
住所東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル22階
資本金9,500万円
設立年2012年
代表者名高橋和彦
電話番号0120-989-855
ずっと住まいるのメリット
  • 資金化までのスピードが早い
  • 仲介手数料・敷金・礼金・更新料が0円
  • 賃貸借契約期間が長い

ずっとスマイルはSBIスマイル株式会社が提供しているサービスです。ソフトバンク系列のグループで、リースバックを主力サービスとしている不動産会社です。

SBIスマイルは宅建業をもった不動産会社ですが、グループ全体で金融サービスの提供をしているため、金融機関の一つといえます。

関連記事:SBIスマイル株式会社のリースバック「ずっと住まいる」の評判や口コミ!リースバックの注意点やコツもあわせて解説!

セゾンのリース・バック

セゾンファンデックスのリースバックとは

セゾンのリースバックの評判・口コミ

会社名 株式会社セゾンファンデックス
住所東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60  37階
資本金45億9万8,000円
設立年1984年
代表者名青山照久
電話番号03-3988-1883
セゾンリースバックのメリット
  • さまざまな費用が0円
  • 無料で入れる特典が多い
  • 最短2週間で契約が可能

セゾンファンデックスはクレジットカード会社「クレディセゾン社」のグループ会社です。不動産担保ローンを中心にした貸金業を主な事業としています。

あくまで貸金業なので銀行法が適用される銀行としては扱われず、宅建業法を取得して不動産事業を行うことができるというわけです。

また、常陽銀行や七十七銀行と提携してリースバックサービスを提供しています。
公式サイトはこちら

関連記事:セゾンのリースバックの評判や口コミ!メリット・デメリットや注意点を徹底解説!

ハウス・リースバック

ハウス・リースバック
会社名 株式会社And Doホールディングス
住所東京都千代田区丸の内1-8-1丸の内トラストタワーN階17F
資本金33億7,645万円
設立年2009年
代表者名安藤正弘 
電話番号
ハウス・リースバックのメリット
  • 顧客満足度97.6%
  • 全国ネットワーク695店舗
  • 現金化まで最短5日

ハウスドゥは不動産会社のフランチャイズチェーンが主な事業としています。グループ会社の中には貸金業の登録をしている株式会社フィナンシャルドゥという会社があるため、金融事業を行っているといえます。

不動産仲介の事業もしているので、不動産売買のノウハウやデータが豊富にあるのでリースバックでもそれを活かしたサービスを提供しています。

関連記事:ハウス・リースバックの評判や口コミは怪しい?実際の利用事例や注意点を徹底解説!

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リースバックを直接提供している銀行はない

リースバックを直接提供している銀行はない

繰り返しになりますが、リースバックは無免許で行うと宅建業違反になるので、銀行は直接的に提供することはできません。あくまで提携という形で提供していることになります。

資金調達にはリースバック以外にも方法があり、自宅を使って資金調達する方法の一つに住宅金融支援機構が提供しているリ・バース60を利用するという方法もあります。

【リ・バース60】は、住宅金融支援機構と提携している金融機関が提供する満60歳以上のお客さま(※1)向けの住宅ローンです。毎月のお支払は利息のみで、元金は、お客さまが亡くなられたときに、相続人の方から一括してご返済いただくか、担保物件(住宅および土地)の売却によりご返済いただく商品です。

公式サイトより引用

年齢制限など条件がありますが、人によっては利用するとメリットがあるサービスです。リースバックを含めて選択肢の一つに入れておきましょう。

リースバックと銀行の関係

リースバックと銀行の関係

リースバックと銀行の関係を知っておくことで、より状況に合った資金調達の手段を選べる材料になります。

住宅ローン返済や任意売却の相談

リースバックをするには住宅ローンを完済する必要があります。リースバックは住宅ローンを完済するという手続きが発生するので、銀行などの金融機関に相談しながら手続きを進めていくことになります。

もし住宅ローンを完済できない場合、通常のリースバックは難しいため、任意売却でリースバックを検討する必要があります。任意売却でリースバックをすれば、自宅に住み続けながら住宅ローンの残債を返済していくことになります。

リースバック会社の紹介

生活資金が確保したいなど銀行に相談すると、銀行と提携している不動産会社のリースバックを紹介されることがあります。

たとえば群馬銀行はハウスドゥと業務提携をしています。不動産会社は銀行と提携していることで集客経路を確保しているというわけです。

不動産事業を全国展開する株式会社ハウスドゥ(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 CEO 安藤正弘)は、ハウス・リースバック等の不動産情報の取り扱いに関して、株式会社群馬銀行(以下、同銀行)と業務提携をいたしました。

出典:PR TIMES

銀行と信頼関係がある場合は銀行から紹介されるリースバック会社を利用するのもいいかもしれません。しかし、少しでも高い価格で売却してみたかったり、サービス内容を比較したい場合は複数のリースバック会社を比較した方がトラブルになるリスクがさらに低くなります。
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リースバックは専門の会社に依頼するのがおすすめ

リースバックは専門の会社に依頼するのがおすすめ

銀行からの紹介で不動産会社を利用することも一つの手段ですが、そこにはデメリットもあります。一つの不動産会社だけだと正確な売却金額や家賃がわかりませんし、その人に合った契約条件などを決めにくいからです。

少なくとも3社以上のリースバック会社に相談し、最適なプランを提案してもらうことをおすすめします。その中から自分の状況に合ったリースバック会社を選べば失敗するリスクを減らすことができます。
リースバック会社大手のおすすめ!評判や口コミを徹底解説!

リースバックは銀行で申し込みできる?でよくある質問

リースバックは銀行で申し込みできる?でよくある質問
リースバックとリバースモーゲージの違いは?

リースバックとリバースモーゲージでは自宅の代金としての受け取り方が違います。 リースバックは、自宅を売却することになるため、資金が売却時にまとめて手に入ります。 一方、リバースモーゲージは毎月少しずつ融資として現金を受け取るケースが多いです。

関連記事:リースバックとリバースモーゲージはどう違う?それぞれのメリット・デメリットを解説

リースバックの目的は?

リースバックはおもに資金調達を目的として利用されます。リースバックは、自宅を売却し、新しい買主と売却後に賃貸契約を結ぶことで、自宅に住み続けることができます。

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